一等三角点百名山・花の百名山・北海道百名山

硫黄山 1562.3m


     知床周辺地図      YAHOO地図      国土地理院

     

  • 登山日         2013年8月14日〜15日

  • メンバー        妻・私 & 鹿児島Tさん  合計3名

  • 移動行程        総走行距離 3010Km

     2013-08-09〜10    移動

      自宅→引佐北〜鳳来狭IC→飯田山本〜朝日まほろばIC→あつみ温泉〜酒井みなとIC→にかほ〜本荘IC
      →[雄物川温泉:えがおの丘]入浴→横手〜西根IC→道の駅[にしね]泊

     2013-08-11    不動滝・七時雨山

      道の駅→安代→不動滝→高清水→田代平登山口[七時雨山]→[稲庭:天台ノ湯]→浄法寺〜八戸IC→八戸FT

     2013-08-12    アポイ岳

      〜苫小牧FT→日高自動車道→さまに[アポイ岳]→国236→帯広→[オベリベリ温泉:水光園]入浴→道の駅[うりまく]泊

     2013-08-13    白雲山

      道の駅→然別湖畔[白雲山]→上士幌温泉→[阿寒:野中温泉]入浴→弟子屈[道の駅:ましゅう]泊

     2013-08-14〜15    硫黄山

      道の駅→国391→川湯温泉→斜里→国334→ウトロBT[硫黄山]
      ウトロBT→道の駅[ウトロ・シリエトク]→[ウトロ:夕陽台の湯]入浴→国334→道の駅[パパスランドさっつる]泊

      *今回の山旅の後半は摩周岳礼文岳空沼岳・アシリベツの滝恵庭岳 です。

  • 登山行程

     [1日目:2013-08-14]

      5:00 湯ノ滝バス停(9:30)→登山口→展望所→火口最上部→硫黄沢→北東尾根大岩→(14:30)硫黄山→テント泊地

     [2日目:2013-08-15]

      0:50 テント泊地(5:00)→第1火口展望所→第2前衛峰→(5:50)テント泊地

      4:10 テント泊地(6:30)→北東尾根大岩→硫黄沢→新噴火口最上部→展望所→登山口→(10:40)バス停

  • 詳細

     [1日目:2013-08-14]

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    登山届出所を通過 ⇒
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    硫黄山登山口 ⇒
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    樹林帯を暫く登る ⇒
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    展望台通過(山頂&カムワ滝) ⇒
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    変化のある尾根道を行く ⇒
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    旧硫黄採掘跡を通過 ⇒
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    堆積岩地帯を登る ⇒
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    広々とした火口原を行く ⇒
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    左の尾根上に向かって ⇒
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    新噴火口最上部:オホーツク ⇒
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    最上部からハイマツ帯ヘ ⇒
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    ハイマツ帯前後ノ灌木ト笹道 ⇒
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    ハイマツ帯を行く ⇒
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    ミヤマアキノキリンソウ ⇒
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    行く手の硫黄沢 ⇒
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    硫黄沢出合に下りる ⇒
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    チョロ水の沢 ⇒
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    滑床で水を汲む ⇒
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    雪渓末端 ⇒
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    豊富な雪渓を行く ⇒
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    雪渓脇に咲くエゾコザクラ ⇒
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    ウコンウツギ ⇒
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    沢上部を行く ⇒
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    イワブクロを見つける ⇒
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    北東尾根上へ ⇒
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    北東尾根大岩(右端)通過 ⇒
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    左前方に第2&第1前衛峰 ⇒
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    いよいよ最後の登り ⇒
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    名前?見かけた花 ⇒
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    主峰斜面を登る ⇒
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    東岳をバックに ⇒
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    山頂直下は岩 ⇒
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    山頂に到着 ⇒
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    一等三角点にて ⇒
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    山頂カラノ羅臼岳(雲ノ中) ⇒
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    第1前衛峰と知円別岳 ⇒
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    コレガ一等三角点(百名山)ダ! ⇒
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    知床五湖(中央上) ⇒
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    山頂を去る ⇒
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    慎重に岩場を下る ⇒
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    踏み跡薄い斜面をトラバース ⇒
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    鞍部にテントを設営 ⇒

    朝の道の駅「ましゅう」は曇天、今日もか・・・一応天気を確認する。ヤヤッ弟子屈は曇りだがウトロは晴れ。
    ウトロ温泉BT→カムイワッカ行き始発バスは8:30、今からでも早朝で車も少ないだろうし飛ばせば間に合うだろう。
    急げ!大急ぎで準備し一路ウトロに向かう。斜里を走るとノッコリ車が多くなる。
    キョロキョロ、ウン大丈夫、ホップ・ジャンプ・ジャンプして何と1時間以上前にウトロ温泉BTについてしまう。

    ウトロ温泉BTソノモノには駐車場がない。道の駅「うとろ・シリエトク」ではチョット遠い。
    BTから東へ50m、道を隔て鮭親子丼で有名な「一休」がある所に小さな駐車場がある。看板も何もない。
    止めてもいいのかな?バス時刻と車を止めてもいいか確認しに行くと、まだ窓口は開いておらず従業員がいない。
    待合室には昔乙女?登山者風の変な姉さんがお一人のみ・・・
    駐車場に戻るとトラックが来たので聞いてみる。「内科医院側はダメだが、いいんじゃないの」とご返事をいただく。
    もう太鼓判の許可をもらった気分。

    さっそくテント泊の準備をしてBTに向かう。あとはもうバスに乗るだけ。
    余裕が出来て変なお姉さんと暫しお話しをする。
    何と鹿児島の方で羅臼岳から硫黄山に縦走するとのこと。羅臼岳はもう観光地、目をつむっても登れる?
    ヤヤ難易度の高い硫黄山を先に登る逆縦走の方がいいのでは?とお誘いし硫黄山までご一緒することに。

    湯の滝バス停の先にウルサ方(失礼!)の門番が待ち構えていて林道通行の申請内容、登山届をチェックされる。
    我々は7月2日にメールで林道通行の申請済み。(登山日は幅を持たせて、そのうちの1日〜2日で申請。)
    再度申請控えを提出する。(実際には当日申請でいいようだ。これなら昨年行けたのに・・・)
    その先のゲートをすり抜け登山口に着く。

    最初は樹林帯の中の道で暫く登ると抜けて展望台に着く。この展望台の名称の上の文字は?
    オホーツク?湯の滝?それとも向かう硫黄山?展望がいいのは間違いなが・・・多分全部を含んでいるのだろう。
    此処から先は新噴火口最上部まで眺望のいい尾根道である。

    更に登ると一部石垣が残っている旧硫黄採掘跡に着く。この先に火山灰が固まった滑り易い所がある。
    硫黄が転がり硫黄臭のする広い尾根道を暫く登って行くと、左へ堆石岩を越えて尾根上に向かうようになる。
    そして新噴火口最上部案内板のある所に出る。
    広い火口原が尾根に広がっている。その先には紺碧のオホーツク海をクルージングする遊覧船が見える。

    この先は背の高い灌木帯と笹、そして暫く低いハイマツ帯、再び背の高い灌木帯を進む。油断するとヤニが付く。
    この入口で踏みつけられた熊の糞を見る。こんなところにも出没するの?用心用心。
    この地帯を抜けて沢への下降点から硫黄沢出合マデは歩きづらい灌木の尾根斜面となる。
    沢に降り立つチョット手前で向かう硫黄沢の全貌を見ることが出来る。この先まだまだ長そうだ。

    水の流れる沢を滑らないように登って行くと大?雪渓に出る。傾斜は20°程度で凍結もなく問題なく登っていける。
    この雪渓の始まりの滑床岩で水を補給する。この雪渓を登り切りると、その上にも断片的に残雪が現れる。
    沢上部に来ると涸れ沢となる。適当に踏み跡を参考にして登ると北東尾根上の大岩に出る。
    展望は一変、岩のドームの主峰、荒々しい第1・第2前衛峰、そして左手奥には東岳、遠く知床岳が望める。スバラシイ!

    いよいよ最終の登りである。先ずこの大岩から硫黄山直下の分岐まで登る。そして岩のドームに取付く。
    見た目よりやさしく、しっかりとルートがついている。でも油断は禁物、慎重に登る。そして山頂に着く。
    待望の一等三角点を踏む。展望は抜群である。知床半島がマァール見え。羅臼岳は雲がかかっている。
    羅臼岳山頂からの展望より硫黄山の方が遥かにイイッ!

    岩場を慎重に下って分岐まで戻る。そして第1前衛峰の南側のキャンプ指定地に向かう。
    が主峰の直下の鞍部にテントが張れそうだ。沢で水汲みをしたので水の心配はない。
    あたりに熊の糞、足跡もない。ヨシッ今夜のねぐらはここにしよう。整地してテントを張る。
    ストレートで焼酎を飲むとウイッー、酔いが回る。臭いを出さないようアルファ化米と漬物で貧しい食事をする。

    明日はどうしよう?羅臼岳マデ行きたいが妻が猛?反対、残念だが仕方なく周辺を散策して下山することに。
    Tさんも羅臼岳縦走予定だったがヨコに倣え。申し訳ない。
    夜中にテントをたたく異音で目を覚ます。パラパラそしてザァー、アリャリャ雨だ。
    雷様が来ませんように・・・ウトウト・・・再び寝込む。

     [2日目:2013-08-15]


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    朝の幕営地と第2前衛峰 ⇒
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    第1火口展望所の展望 ⇒
      
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    第2前衛峰カラノ第1前衛峰
    左端がキャンプ指定地 ⇒
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    第2前衛峰カラ知円別岳ヘ ⇒
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    第2前衛峰カラ東岳を望む ⇒
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    少シ先デ展望ヲ楽シミ戻ル ⇒
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    テント泊地へ ⇒
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    撤収して下山開始 ⇒
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    尾根大岩ニ向カウ(中央右端) ⇒
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    雨で滑り易い沢を下る ⇒
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    登山口に帰着 ⇒
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    賑わうカムイワッカ湯の滝 ⇒

    朝起きると夜中の雨がなかったように天気は晴れ。
    でもグランドクッション、寝袋が濡れてしまっている。結構降ったんだ。私が風上側だったせいかも。
    まだ羅臼岳まで行ってみたい気もするがテントをそのままに、荒々しい前衛峰周辺の散策に向かう。

    第1と第2前衛峰の鞍部に登り右に行き第1火口展望所へ。火口といっても樹木でオオワレ何がなんだか・・・
    ここから踏み跡が下に続いている。キャンプ指定地に行く道である。残雪と池が見える。熊が居そうだね。
    戻って第2前衛峰に登る。知円別岳〜昨年来た南岳〜羅臼岳までの峰が良く見える。
    知円別岳まで行きたいが・・・時間がかかりそうなので少し下った所で戻ることにする。

    設営したテントを撤収して下山を開始する。沢の岩、雪渓、固まった火山灰斜面は昨夜の雨で滑りやすくなっている。
    慎重に下るがTお姉様は滑るはスベルは。堀の深い底の靴か沢用アイゼンが有れば楽であるが・・・
    私も写真撮影で遅れを取り戻そうとヌルヌル火山灰斜面を走るとスッテンコロリ、アリャリャやってしまった。
    ズボン、シャツ、ザックが汚れてしまう。火山灰なので繊維のメに入りはたいてもとれない。何処かで洗うしかないね。

    登山届出所にもどって下山時刻を記帳していると例の門番がやってくる。
    お前「道路使用申請書」(往復)と登山届(羅臼縦走)の内容が違うではないかと結問される。
    よく見てるっ!登山届の○をつけるところが違っていました。と言い訳、修正申告して許される。何か税務署見たい。

    写真 此処でTさんとお別れ、我々は「カムイワッカ湯の滝」を見学・・・何だコリャ?
    滑滝で100m入ったところで通行禁止。チョットチョットひどいのでは?
    看板に偽りあり。遠路はるばる来た観光客を馬鹿にしているみたい。子供は喜んでいるが・・・

    ウトロ温泉BTに戻り近くの道の駅へ。そして夕陽台の湯で1.5時間程入浴する。
    明日からの天気は?弟子屈あたりが晴れ予報で他はダメ。ヨシッ摩周岳を登ろう!
    ここから摩周湖に出るのに比較的近い斜里の道の駅「パパスランドさっつる」で泊まる。

  • 一言

    二年越しの硫黄山、一等三角点を踏め、眺望も素晴らしく、かつ静かで最高の山であった。