知床周辺地図 YAHOO地図 国土地理院
- 登山日 2012年8月14日〜15日
- 移動行程
2012-08-11夜〜13 弘前・青森観光 & 移動
自宅→浜松西IC→東京→青森黒石IC→南田温泉入浴→道の駅[いなかだて]泊
道の駅:弥生の里→富田の清水→弘前城ほか→青森魚菜センター→青森港〜函館港→[比布大雪PA]泊
2012-08-14 羅臼平
比布大雪PA→丸瀬布IC→国333→国334→[岩尾別温泉:入山]
2012-08-15 羅臼平→三ツ峰→サシルイ岳→オッカバケ岳→南岳 往復
岩尾別温泉→国334→美幌温泉:峠の湯入浴→道の駅[美幌峠]泊
2012-08-16 北海道観光
美幌峠→屈斜路湖→摩周湖→小清水原生花園→能取岬→能取湖→ワッカ原生花園→上湧別温泉→[銀泉台]泊
2012-08-17 赤岳→小泉岳→白雲岳
[銀泉台:小泉岳〜白雲岳]→層雲峡:黒岳の湯入浴→[層雲峡駐車場]泊
2012-08-18 沼の平、北海道観光
層雲峡→[愛山渓温泉:沼の平]→当麻:ヘルシーシャトー入浴→富良野:せるぶの丘→日の出の丘→[十勝温泉P]泊
2012-08-19 上ホロカメットク山→三峰山→富良野岳
[十勝温泉P:上ホロカメットク山〜富良野岳]→富良野→芦別温泉入浴→道の駅[スタープラザ芦別]泊
2012-08-20〜22朝 北海道観光 & 移動
道の駅→三段滝→国452→夕張:三弦橋→大夕張鉄道車両保存地→滝の上公園→苫小牧:ウトナイ湖
→支笏湖→道の駅[フォーレスト276大滝]→洞爺湖→函館:シンワの湯入浴→函館港[津軽海峡FT]泊
函館港〜青森港→青森IC→長者原SA:化女沼→[羽生PA]時間調整→浜松西IC→自宅
*途中立ち寄った観光地は2012年 日々の出来事を御覧下さい。
- 登山行程
03:30 岩尾別温泉(12:00)→オホーツク展望台→弥三吉水→大沢→(15:30)羅臼平
12:20 羅臼平(4:30)→三ツ峰→サシルイ岳→オッカバケ岳→南岳→(8:40)1475P(9:00)
→南岳→オッカバケ岳→サシルイ岳→(13:30)羅臼平(14:30)→(16:50)岩尾別温泉
- 詳細
木下小屋からスタート ⇒
オホーツク展望台 ⇒
長官山付近カラノ硫黄山 ⇒
大沢を登る ⇒
大沢のイワギキョウ ⇒
羅臼平でテント泊 ⇒
羅臼岳バックに三ツ峰登る ⇒
三ツ峰からサシルイ岳へ ⇒
キャンプ指定地を通過 ⇒
サシルイ岳登路のお花畑 ⇒
サシルイ岳を登る ⇒
サシルイ岳からオッカバケ岳へ ⇒
エゾツガザクラ群落 ⇒
鞍部からのサシルイ岳 ⇒
オッカバケ岳からの硫黄山 ⇒
二ツ池へ下る ⇒
二ツ池湖岸を行く ⇒
南岳西稜線に出る ⇒
南岳にて ⇒
知円別岳へ ⇒
知円別平には熊が(黒点) ⇒
[2012-08-14]
今回の最初の目的地は知床半島の一等三角点百名山、花の百名山である硫黄山で、知床連山も歩きたい。
出発の8/11、21:00過ぎ、交通情報を確認すると首都高、東北自動車道は渋滞なしとなっている。
しかし東北自動車道に入ると延々一ノ関まで大渋滞。
夜中に集中して走る為のようである。やはり日本海経由にすべきであった。
おまけにカーエアコンが故障(修理代11万円をケチル)、ウダル暑さの中運転、8/12は黒石の道の駅で泊まる。
8/13午前中は弘前見物、青森14:20発→函館18:00着フェリーに乗る。しかし船底だったので30分の下船ロスが発生。
今晩中にどこまで知床半島に近づけるか・・・ところがバケツをひっくり返したような豪雨、タイヤのすべり?スピード?
ガソリンが見る見る減る。青森で満タンにした筈だが・・・仕方なく旭川の先の比布(ピップ)大雪PAで泊まる。
8/14早朝、層雲峡方面にガソリンを求めて下を走るが、スタンドは早くても8:30開店。待つしかない。とほほ。
スイスイ、ヤヤひんしゅくを買うような危ない追い越し?の甲斐あって何とか12時少し前に岩尾別温泉に着く。
長い縦列駐車の列に何とか車を滑り込ませる。もう今日は羅臼平までだ。弘前での日程調整がマズかった。
登山口の木下小屋で登山届けに記帳、入山者は?すれ違う人は20名ほど?少なそうだ。
オホーツク展望台を過ぎ約100m、すれ違った登山者とお話中にヤブの中から若い?熊が現れる。その距離5m程。
臭い!・・・???あっけにとられる。熊は向きを変えヤブに入っていった。
熊注意看板には「アリの巣が集中しアリを食べに頻繁に出没中」とある。こんな真昼間に現れる筈がないのでは?
しかし現れた。びっくり!声を立てずに知らん顔していればいいようである。
この先すれ違った方に熊情報をいただく。
羅臼平の岩清水付近にも今日、親子熊が現れ爆竹などで追っ払おうとしたが馬耳東風であったとのこと。
このほかにも三ツ峰、二ツ池でも昨日、熊を見たとのこと。熊の当たり年かな?いやな予感。
弥三吉水場に着くと大学ワンゲルのパーティーが休息中。その荷物は何と40kg!訓練とはいえ・・・ご苦労さまです。
熊が心配なのかリーダー風の方が色々聞いてくる。移動しているので何処で遭遇するかわかりませ〜ん。
食事は極力臭いを出さないように、銀冷水マデの時間などをアドバイスする。
明日までの水を補給し出発、極楽平、仙人坂、銀冷水、羽衣峠を経て大沢入口に着く。
ここからの急坂が正念場、水が追加されたザックが肩に食い込み痛くキツイ。
上部で残雪を見、岩場を過ぎ登ると羅臼平に着く。時は15:30、三ツ峰キャンプ地まで行けそうだが・・・
今日はここまでにして、明日頑張ろう!神奈川の単独の方とお話する。
エッ!カムイワッカの登山道が事前申請すれば昨年から通行可とのこと。
ショック、ちゃんと調べるべきであった。そうすれば一筆書きで縦走出来たのに。まあァ、シャーナイ。
往復するのでグリコ、二度楽しめる訳だし・・・変な納得。
テント場から少し離れた所に食料保管庫が設置されているが、臭いが漏れないように三重に袋詰めする。
[2012-08-15]
今日は硫黄山を往復、出来れば下山したい。白夜に近いのか明けるのが早い。
朝日を浴び始めた羅臼岳を背景に三ツ峰を登る。
お花畑を過ぎ三ツ峰の山頂鞍部に着く。大きな山容のサシルイ岳の向こう、はるか彼方に硫黄山が見える。
意外と大きな山が連続するし距離も長い、こりゃ往復するのは大変だ!
三ツ峰キャンプ地には8張りのテント、羅臼平の5張より多い。パイプで導水されたチョロチョロ水場もある。
周辺はナカナカのお花畑である。ここからサシルイ岳へは標高差約200mでもっとも大きい。
この斜面を登り切ると、オーッ!硫黄山までの山並みが一望だ。素晴らしい!
下って行くと大きな雪渓が右に現れ、この水が流れる沢を登山道が横切っている。冷たくてうまい!
オッカバケ岳との鞍部は一部地塘のある湿地帯である。ここから仰ぎ見るサシルイ岳は絵になる。
オッカバケ岳への登りは標高差150mほどである。
オッカバケ岳山頂からの硫黄山へ続く嶺の展望はサシルイ岳より更にいい!感動もんである。
手前からニツ池、南岳、知円別岳、硫黄山、東岳、ウ〜ン。でも硫黄山はマダ遠く足が重い・・・大丈夫かな?
ここで南岳8:30、知円別岳9:30、硫黄山10:45の到着タイムリミットを設定する。
足場のやや悪い斜面を下って二ツ池のほとりを歩きテント場へ。
テント場の奥に赤テープが・・・しかし激ヤブ・・・食料保管庫の方に行くとロープが。
結局グチャグチャ、水浸しの池を回る踏跡をたどって次の池に出る。地図通りが正解である。
一般ルートでこんな浸水、グチャグチャ湿地の道は珍しい。木道なり、飛び石を設けてもらいたいが・・・
二ツ池を過ぎると南岳へ展望のいい稜線上の道を行く。・・・熊の糞が大と小、2ヶ所、親子のようだ。
二ツ池から標高差140mを登り南岳に着く。この先、知円別岳の登りはあるが硫黄山まで大した登りはない。
アップダウンは多そうだが・・・時は8:15、ヨシャ、行ける!
南岳から下り、少し登って1475Pを巻くように下り始める。前方眼下に知円別平が姿を見せる。
あれっ?黒い動くものが・・・アリャー、かなり大きな熊がお食事中である。
1頭のみ、オスのようだ。親子ではないので食事が終わればどこかに行ってくれるだろう。
暫し待つ。5分、10分・・・時間がないんだ、早くどいてくれよ。
大声を出して驚かす手も考えたが、もし向かってきたらやばい。
ダメダ!もう待てない。シクシク、仕方なくここで断念し戻ることにする。
往きもここまで時間がかかったが帰りはもっとかかるだろう。硫黄山まで行っていればモット大変だったが。
明日からの予定もあるので足にダメージが残らないようにユックリ、ユックリ歩く。特に下りは。
羅臼平に13:30に戻りテントを撤収、遅い昼食をとり14:30下山を開始する。そして順調に木下小屋に下山。
登山届けノートに帰着時間16:50を記す。当日の登山者は・・・何と約50人、すごいですね。
明日は悪天候予報、休息を兼ね網走近くの観光地を回ることにする。
少し運転を頑張って美幌温泉「峠の湯」で入浴、静かな道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」で宿泊する。
夜中は大雨、明日は小降り程度になってほしいが・・・
- 一言
熊が原因で硫黄山を断念したのは残念!これも自然のおぼしめし。
でも天候に恵まれ展望が素晴らしく雄大な知床半島をゲップが出るほど歩け大満足である。