一等三角点百名山

御前岳 1816.2m


  • 御前岳周辺地図  YAHOO地図  国土地理院

         

  • 登山日      2015年4月18日

  • 移動行程     全走行距離 510Km

     2015-04-17〜18

      自宅→浜松西IC→荘川IC→白弓スキー場泊[御前岳]→荘川IC→浜松西IC→極楽湯佐鳴台→幸楽苑→自宅

  • 登山行程        全行動時間 11:00

    6:00 白弓スキー場(5:00)→尾根上→P3稜線分岐→下降点→三ノ谷→(11:00)御前岳

    4:30 御前岳(11:30)→三ノ谷→下降点→P3稜線分岐→尾根上→(16:00)白弓スキー場

    *前衛峰まで下って山頂にサングラスを忘れたことに気付く。往復と捜索で0:30ロスを含む。

  • 詳細

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    スキー場Pを出発 ⇒
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    三方崩山をバックに登る ⇒
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    土砂の堆積で歩きずらい ⇒
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    残雪帯に逃げ登る(三方崩) ⇒
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    荒地最上部ヲ行ク(野谷荘司) ⇒
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    急勾配の樹林帯に入り登る ⇒
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    尾根が見えてくる ⇒
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    手強い尾根直下を登る ⇒
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    尾根に出て目印を付ける ⇒
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    1424尾根合流点付近を行く ⇒
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    境界見出標を散見する ⇒
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    白山バックにP1付近を行く ⇒
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    樹林帯を縫って ⇒
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    広いP2を通過 ⇒
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    主稜尾根P3に出る ⇒
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    P3P4鞍部からの白山 ⇒
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    P4からの御前岳 ⇒
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    P4を行く ⇒
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    そしてP5を行く ⇒
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    P5カラ鞍部ノ三ノ谷下降点ヘ ⇒
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    下降点から三ノ谷へ ⇒
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    三ノ谷を渡る ⇒
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    西尾根に取付く ⇒
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    右手に三ノ谷ルート南尾根 ⇒
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    前衛峰直下を登る ⇒
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    前衛峰ノ直下ヲ巻イテ山頂ヘ ⇒
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    御前岳にて ⇒
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    一等三角点! ⇒
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    山頂展望:前衛峰と白山 ⇒
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    山頂展望:栗ヶ岳方面 ⇒
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    山頂展望:猿ヶ馬場山 ⇒
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    下山開始 ⇒
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    三ノ谷へ ⇒
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    向かう三ノ谷と稜線鞍部 ⇒
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    三ノ谷を渡る ⇒
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    P5からの向かうP4〜P1 ⇒
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    P4からの乗鞍と御嶽 ⇒
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    P4付近を行く ⇒
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    P3を経てP2に戻る ⇒
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    P1を通過し下る ⇒
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    尾根から沢への下り始め ⇒
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    尾根から沢へ下降点全景 ⇒
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    傾斜はきついがスイスイ ⇒
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    荒地と樹林帯の境界へ ⇒
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    樹林帯を抜け荒地に出る ⇒
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    リフト山上駅を左に見る ⇒
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    ゲレンデを下る ⇒
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    駐車地に戻る ⇒

    御前岳は今回が3回目である。過去2回は下記の通り敗退している。
    ・1回目:2013-06-09 侮って粟ヶ岳北尾根から無謀にも挑戦、藪深くあえなく敗退。
    ・2回目:2014-05-31 クラッシクな三ノ谷ルートから登ったが林道の崩壊が大規模に進み敗退。
    今回は真面目?にヤマケイ投稿記録を参考に、白弓スキー場ルートを登ることにする。
    2004-04-17に登った猿ヶ馬場山に近いので、積雪・融雪は同じ程度であろう。

    今年は天候不純、刻一刻変化する天気予報を4月初旬から睨めっこ、日帰りで4月18日に登ることにする。
    白鳥ICを過ぎ、ひるがの高原SAに来ると、ヤヤッ雪が多く気温は4度、マダ冬ではないか。
    残雪に囲まれた荘川ICで下り、国156白川街道を北上、誰もいない白弓スキー場の駐車場で前泊する。

    明るくなった朝5:00、スキー場レストハウス、森の食彩館「白真弓」を出発する。
    乾燥した牛の糞がアチコチにある、ゲレンデ中央を登って行く。
    白川郷名物「平瀬温泉飛騨牛すったて鍋」用の牛かな?
    高さがリフト中間駅以上になると土砂が堆積、枯れた背の高い草の軸、ムシロの藪で往生する。
    マダ残雪の残っているリフト側を登れば良かった。

    上のリフト駅の高さまで来るとガマンも限界、右の森を通り残雪帯に入り、アイゼンを装着する。
    これでスタコラ歩ける!スイスイと登って行く。
    対岸の三方崩山(サンポウクズレヤマ)、野谷荘司山(ノダニソウジヤマ)を背景に登り、荒地と樹林帯の境界に着く。

    ここからは樹林帯の中の30度前後の急登である。
    前夜の冷え込みで雪は締まっていて歩きやすい。
    先は長い、アンヨを労わりながらユックリ歩を進め、枝沢を適当に登って行く。
    そして沢の最上部に着く。何処から尾根に上がろうか?何処も50°近くある・・・
    ・右手の尾根は移動距離がある ×
    ・真っ直ぐは雪が豊富 △
    ・左手は距離が短い ○
    プカット、アイゼンのつま先をたてたりして尾根上によじ登る。
    下りは要注意だ。

    地籍調査標柱のある、一部融雪した尾根を登り、左右の尾根が合流する1424標高点に出る。
    ここから先、1735P1まで緩い傾斜の広い尾根の登りが暫く続く。
    1620.3三角点の少し手前の二重山稜、枝尾根分岐等が気になる。
    ガスに巻かれたら下山時は間違いそうだ。
    尾根に出た所、1424標高点から1760P3の主稜線まで、赤テープを付ける。
    所々で白山方面、猿ヶ馬場山方面の展望がある。

    1750P2は中央に小木がある樹林に囲まれた小広場だ。
    誰かが伐採し作ったような人工的な感じがする。
    ここから一旦少し下って登り返し、主稜線のメガネピーク1760の北峰P3に出る。
    ココから尾根の東寄り、右前方に御前岳・栗ヶ岳を眺めながら、雪庇に注意して進む。

    P3、P4の鞍部は雪面に風紋が残る白山の展望地だ。
    細長くダラダラとしたP4を過ぎP5へ。
    ココラ辺りから、人の足跡が目立つようになる。
    昨日かな?今日かな?

    そしてP5を過ぎ、ヤヤ傾斜のある斜面を下り三ノ谷下降点付近に着く。
    足跡は我々が予定した下降地点よりも手前で下っている。
    ・・・チョット変だがマァたどってみよう。

    やっぱ三ノ谷に下りる所はチョットした崖。
    でも雪があるので、先行者は滑りながら強引に下っている。
    滑って転んでも大したことはないだろう・・・右に倣えで下る。
    帰りは予定ルートで戻ろう。

    三ノ谷は雪で埋まっており、全く問題なく渡渉と言うか、スタコラ通過、西尾根に取付く。
    右手に幻となった?三ノ谷ルート南尾根を見ながら登り、前衛峰直下の北の肩に着く。
    山頂が見えた!先行者の足跡を追って、前衛峰をトラバースし山頂へ。

    山頂には6名の大集団?が。
    群馬、東京、大阪など各地から集まった方たちとのこと。
    ツアー登山、4:30に白弓スキー場を出発したとのこと。
    我々が到着すると直ぐに下山を開始する。
    健脚ゾロイのようだ。イヤ我々が弱足だ。

    お目当ての一等三角点をナデナデ、春霞ではあるが展望は抜群、遮る物がない。
    白山〜笈ヶ岳〜大門山、猿ヶ馬場山、2年前の栗ヶ岳北尾根、遠くて薄いが北ア〜御嶽山など。

    白山を前方に下山を開始する。
    前衛峰の肩を巻いた辺りで、アレッ!?、私のサングラスがない。
    妻が私の持ち物をスポンポンにして調べる。
    無い、山頂で記念撮影する時に外したが・・・
    三角点のそばの藪の中に置き忘れたのでは・・・
    今なら戻っても大した距離・高低差・所要時間では無い。
    「毎回ナンカしでかすね、とお褒めの言葉をいただかない為にも戻らねば。」
    もうしでかしているが・・・

    捜索隊1迷、本人を山頂に派遣する。
    ここかな、コッチカナ、あった!ヤッパ思った通りだ。
    サングラスを強調し妻の元へ。
    俺が思った通り有ったぞ、マイッタカ!・・・
    この言葉、少しと言うかダイブ変だね?

    一気に三ノ谷に下り、稜線鞍部・三ノ谷下降点へ登り返す。
    そして、帰路の最大の登り、P5斜面を登る。
    勾配はソレホド無いが、疲れが出た体にはキツイ。
    でも登り切れば、後は距離とルート間違いの注意だけ。
    P5〜P3を通過、来る時に付けた赤テープを確認しながら、スキー場への西尾根を下る。

    そして尾根から沢へ下る最大の難関地点に着く。
    雪が緩い、雪解けがヤヤ進んだようだ・・・
    ピッケルで体を支え、杖でバランスをとり通過・・・しかし後に続く妻がスッテンころり。
    直ぐ、雪が溶けた木の窪地で引っかかる。
    オイオイ気を付けて下って来いよ、細引きを持ってくればよかった。

    ここを通過すれば後は楽勝である。
    ゆるんだ急勾配の雪の斜面を下り、樹林帯と荒地の境界に出る。
    そして左手、残雪のあるリフト際を下る。
    残雪末端でアイゼンを外し、雪で洗濯、草地のゲレンデを下る。
    タヌキが我々の前方を横切りジッと見ている。
    こらウロチョロするとひっ捕らえてタヌキ汁にしちまうぞ!

    戻ったレストハウス森の食彩館「白真弓」の玄関を見る。
    「本日は予約客以外宿泊不可」と看板が出ている。
    スキー場は閉鎖だが営業はしているようだ。
    団体客専用?白川郷と「平瀬温泉飛騨牛すったて鍋」が目的かな。

    道の駅「飛騨白山」に立ち寄る。
    名物「飛騨牛の串焼き、平餅五みだらし団子」は売り切れであった。
    荘川ICの「桜香の湯」はパスし荘川ICから浜松西ICへと順調に走る。
    超満員の極楽湯佐鳴台店で2時間程リハビリする。
    定番の幸楽苑志都呂で餃子・ラーメンを食べ23:00に帰宅する。

  • 一言

    足かけ3年、3度目でやっと一等三角点百名山の最後の頂を踏むことが出来た。
    往復する間の登り合計標高は約1800m、距離も相当あり、アイゼン使用の雪の斜面。
    現在の体力ではこれが精一杯、満足感のある二人の山旅を楽しむことが出来た。