御前岳周辺地図 YAHOO地図 国土地理院
- 登山日 2014年5月31日〜6月1日
- 移動行程
2014-05-31
自宅→浜松西IC→飛騨清見IC→県478→森茂林道ゲート
2014-06-01
森茂林道ゲート→県478→飛騨清見IC→浜松西IC→極楽湯佐鳴台店→自宅
- 登山行程
5:20 森茂林道ゲート(8:00)→森茂峠(9:15)→(10:30)森茂橋→一ノ谷(12:10)→二ノ谷→(12:50)崩壊地→(13:20)幕営地
→2時間:御前岳南東尾根をヤブ漕ぎ試登、思うように進めず登頂断念。
3:50 幕営地(6:00)→二ノ谷→一ノ谷→森茂橋(7:40)→(8:50)森茂峠(9:00)→(9:50)森茂林道ゲート
- 詳細
森茂林道ゲートを出発 ⇒
整備された林道を登る ⇒
峠手前カラノ猪臥山方面 ⇒
森茂峠に到着 ⇒
森茂峠を通過 ⇒
峠ノ先カラノ西方面 ⇒
送電鉄塔を前方に ⇒
作業車用P18を通過 ⇒
分岐を真っ直ぐ ⇒
鎖ゲートを通過 ⇒
右手に栗ヶ岳を見る ⇒
せば谷出合の変則H字路 ⇒
せば谷工事現場 ⇒
その少し先の分岐は右折 ⇒
直ぐ森茂橋を渡る ⇒
何処までも続く? ⇒
森茂川ノ開ケタ河原ニ出ル ⇒
河原の林のラショウモンカズラ ⇒
ウマノアシガタが点々と ⇒
種子が飛ぶ寸前の草 ⇒
森茂神社跡を左に見る ⇒
ソノ先ノ農園ト御前岳(右奥) ⇒
農園付近ウマノアシガタが群生 ⇒
林道分岐のあるレ字カーブ ⇒
ピンクの花 ⇒
整備林道終点一ノ谷に到着 ⇒
一ノ谷橋を渡るとヤヤ枝藪 ⇒
夏草枝藪道を行く ⇒
堰堤のある二ノ谷に到着 ⇒
岩伝いに二ノ谷を通過 ⇒
護岸を行く ⇒
崩落岩を乗り越える ⇒
出水のグチャグチャ地帯を行く ⇒
左手前方ニ林道崩壊地ガ ⇒
手前デ道ガ消エル:ココデ退却 ⇒
幕営し右の南東尾根を試登 ⇒
喰いつかれたら大変だ ⇒
テントにボタボタ落ちる ⇒
翌朝幕営地を去る ⇒
森茂川対岸1535.8Pヲ前方ニ ⇒
農園(左)カラノ1535.8P方面 ⇒
森茂川河原のジシバリ ⇒
送電鉄塔前方に峠目指して ⇒
峠越えるとマムシが出迎え ⇒
旋錠されたゲートに帰着 ⇒
昨年のこの時期、2013-06-09に栗ヶ岳北尾根から御前岳を目指したが敗退。
今年2014年は4月初旬に森茂(モリモ)峠から雪の稜線を歩くか、6月初旬に三ノ谷から登るか迷ったが・・・
結局長い森茂林道を歩いて、三ノ谷(御前岳南尾根)又は二ノ谷(御前岳南東尾根)から1泊で登ることにする。
早朝自宅を出て浜松IC〜飛騨清見IC経由で清見町大谷地区に着く。大江橋を渡って右折し森茂林道入口に着く。
傍らの標柱には森茂林道(自動車道)延長15045m、幅員3.6mと記述されている。自動車道でない林道ってある?
開いたゲート前に駐車し出発の準備をしているとダンプカーが10台近く、乗用車も同じくらい林道に入って行く。
工事関係者の通勤時間帯のようだ。俺たちも入れる?通りかかった方に聞くと、夕方ゲートは閉じられるとの事。
明日は日曜日なので入ったら出られなくなってしまう。
小鳥川沿いの道を進み間もなく「なぶし洞」大森橋を渡る。
ここから先は「なぶし洞」左岸沿いの間延びした九十九折の登りとなる。
ダートだが1.5車線の幅広でよく整備されている。暫く登るとダンプが行ったり来たりするようになる。
コリャ大変だ!その都度、土煙のシャワーを全身に浴びながら邪魔にならないように端に寄りやり過ごす。
運ちゃんも申し訳なさそうに会釈して通り過ぎてゆく。
ダンプとすれ違うこと10回近く、出発から1時間10分程で三叉路となった森茂峠に着く。
峠の手前は樹木が切れていて小鳥川を挟んだ対岸に昨年車で登った猪臥山(イブシヤマ)方面が望める。
峠の左には地蔵堂、右には残雪期ルート1364.7Pに向かう中電の巡視路があり、標識LR143/LR142が設置されている。
一休みしているとダンプの運ちゃんが「土煙を浴びせて申し訳ない。」と話しかけてくる。
「アンタラ何処に行くんだね?」、「私も年に何度か北アルプスを登っている。」、「御前岳って?」とかとか。
峠からは下りで楽ちん・・・と思いきや気温が上がり、太陽が照り付ける所も多くなり汗が噴き出す。
昨日から明日までココラと言うか東日本は猛暑日予報、全くその通りだ。
オマケに何回浴びただろうか?数えきれない程の土煙のシャワーを浴びる。ウンザリ。
何処で工事をしているんだろう?森茂筋谷橋で森茂川の右岸から左岸に移ると緩やかな下りとなる。
その先の林道分岐、外された鎖ゲートを過ぎた先で樹林が切れて栗ヶ岳が姿を見せる。イイネ!
森茂川の河原に出ると川を挟んで変則H字路のようなセバ谷出合の分岐に出る。
右はトンネル橋で、渡った先に戻るように森茂川上流に向かっている道とセバ谷に向かう道が続いている。
前者は取水堰堤・沈砂池・管路工とある。後者は堰堤工事用で現場が直ぐ先で見える。
また左には草で覆われた筋川谷林道の入口がある。
この林道を行くと見栄えのする神代杉があるそうだがトテモ暑くて行く気になれない。
此処から先はダンプの往来が無くなり安心して歩けるようになる。
H字路を過ぎ少し行くとY字路に出る。左は御母衣湖に出る道で、ここを右に行き森茂川に架かる森茂橋を渡る。
広い河原となり綺麗な一本道が続く。お日様がガンガン照りつけ超暑い。盆地で風もなくフーッ!
水の得られる小沢の手前からは緩やかな登りとなる。道端には沢山の花が咲いている。
そして標柱のみが立っている神社跡に着く。標柱には岐阜県天然記念物:森茂白山神社社叢(シャソウ)とある。
確かに自然雑木林、鎮守の森のようだが天然記念物とは・・・何処にそんな価値があるのか無学な私には?
その先直ぐの右に農園がある。小屋と休息所、道路沿いにブドウ畑、奥には野菜畑がある。
人家のかけらもないが、まだ耕作は続いているようだ。ここから残雪が残る御前岳が遠望出来る。
河原に向かう二つの林道を左に見送る。レ状カーブから先は最近ブルドーザーで整地された跡のある道になる。
近々伐採が始まるのかも?これが三ノ谷まで続いていれば楽勝だね。しかし・・・
暑さに音を上げながら林道を登って行くと一ノ谷に架かる橋に出る。整地はここまでだ、残念!
橋を渡るとヤヤ藪っぽくなる。栗ヶ岳の西ピークから派生する南尾根を回り込み進むと堰堤のある二ノ谷に出る。
堰堤上は流れがありコケで滑りやすいので、山側の転がる岩伝いに対岸に渡る。
ここから先は一部藪が濃くなったり、斜面から落ちた岩を乗り越えたりするが大したことはない。
尾根を回り込む所で焚火の跡を見る。コンナ所で・・・枯れススキがあり山火事になっちゃうよ。
チョット先に行くと右側に南西尾根に取付けるような所がある。此の先ダメだったらここから・・・
多少枝が被さる林道を進むと左側前方の樹間に崖崩れが見えて来る。あれが高巻き箇所だね。もう少しだ。
ところがこの直ぐ先で林道が10m程スッポリ無くなっている。
しかも林道向う側は下がエグレ更に崩れかけているように見える。
足場を作って此処を横切り・・・でも暑さで疲労が濃く、テント・食糧の重荷を背負っている。
つまずいたり、築いた足場が崩れたら100m近く滑落だ。
右上にザイルの端?が見える。(崖崩れセンサーの跡?かも。)
あそこを利用するにしても草、木のないザラザラの急斜面、確保が無ければ超危険だ。
ヤブ漕ぎ高巻き・・・少し戻って林の中に活路を求めるが枝藪がひどい。三ノ谷ルートは諦めよう。
焚火跡迄戻ってテントを張る。妻は水汲み、私は南東尾根を試登、ルート開拓に出かける。
薄く踏み跡があるような・・・でも直ぐ雑木、笹帯に捕まる。
1時間に高さ100m、2時間近くルート作りをするが思ったように進まない。
稜線に近くなれば日当たりが良くなりモット藪も密集してくるだろう。コリャ登頂は無理だ。
テント場に戻ると何だ!毛虫がテントにウヨウヨ、コリャまいった。桜の木の下にテントを張ってしまった。
イタタタッ疲れで両足が強烈に攣る。塩を舐め二ノ谷の生水をガバガバ、伏流水でないので心配だ。
ストレートウイスキーで腹を殺菌消毒、ポルタレンローションを脚全体に塗る。
外で汗に濡れたシャツ、帽子、靴下、靴を乾かす。いい匂いに駆られ虫が大挙やってくる。凄い!
頭、首筋、おでこアチコチ食われボコボコ、ついつい引っ掻いて痒さが倍増する。プチウナの出動だ。
テントに入るとウン何だ?スリーピングマットに動くものが。マダニだ。何処でついてきた?
南東尾根かな?こいつに喰いつかれたり刺されたりしたら大変だ。
2011-05-02の水窪オオモウ山〜大津でやられている。
もう刺されてしまったのかも、「日本紅斑熱」、「ライム病」、「回帰熱」等の病原体を保有していたら・・・
症状が1〜3週間後に出るらしいので体調変化には要注意だ。
夜は野鳥の鳴き声が凄い。大合唱だ。フクロウのみならず、ウグイスも、その他イロイロ。眠れな〜い!
翌朝は寝不足、テントに着いた毛虫、アリ、その他小虫をパタパタ叩き落とし撤収する。
サア下山だ。林道脇に咲く花を愛でながら、森茂川対岸の1535.8Pを前方に下り農園に着く。
今日も青空、間もなくカンカン照りになる。気温が上がり始め暑い!森茂橋、セバ谷、森茂筋谷橋を通過する。
ここからが帰りの本番、頭上に見える送電鉄塔の高さまで登り返さないといけない。
長くて苦しい、でも今日はダンプが走っていないので助かる。
森茂峠で小休止し下り始めると林道に長いものが・・・胴太、茶色で銭型斑紋、マムシだ!逃げようとしない。
いつもならツエで引っ叩くところだが、その瞬間に飛びつかれ噛みつかれると・・・遠回しに通り過ぎる。
そして林道ゲートに帰着する。飛騨清見IC〜浜松西IC、佐鳴湖東岸を通り極楽湯佐鳴台へ。
2.5時間程入浴、リハビリし16時に帰宅する。林道歩きだけだったのに異常に疲れた感じだ。
- 一言
滑落のリスクをとって達成感を得るか、安全をとって諦めるか・・・ヤッパ後者だよね。
来年4月初旬〜中旬の晴れた日に再度来よう!その際は残雪の稜線を辿って・・・足がもつか心配だが。
*2015-04-18に白弓スキー場から往復、登頂しました。