北岳周辺地図 YAHOO地図 国土地理院
- 登山日 2007年10月20日
- 移動行程
2007-10-19 移動
自宅→浜松西IC→清水IC→身延・上沢→早川町→西山温泉→[奈良田バス停P]泊
2007-10-20 北岳
広河原〜[奈良田バス停P]→西山温泉→早川町→身延・上沢→清水IC→浜松IC→極楽湯→自宅
- 登山行程
5:30 広河原(6:30)→広河原山荘→二俣→八本歯ノコル→稜線分岐→(12:00)北岳
3:45 北岳(12:30)→北岳山荘(13:15)→北岳山荘分岐→八本歯ノコル→二俣→(16:15)広河原
- 詳細
●広河原→八本歯コル
広河原バス停 ⇒
南アルプス林道ゲート ⇒
野呂川に架かる吊橋 ⇒
広河原山荘 ⇒
白根御池小屋分岐 ⇒
大樺沢を行く ⇒
右岸に渡る ⇒
美しい清流の沢 ⇒
左岸に戻る ⇒
開けた広い沢を行く ⇒
二俣:北岳肩ノ小屋分岐 ⇒
分岐で休憩 ⇒
行く手の沢を見上げる ⇒
途中で見かけた花 ⇒
沢上部で雪道となる ⇒
八本歯ノ頭の枝沢 ⇒
大樺沢の上部を登る ⇒
枝尾根のハシゴ群下部 ⇒
ハシゴ道からのバットレス ⇒
八本歯ノ頭の霧氷 ⇒
ハシゴ群上部を登る ⇒
八本歯ノコルと八本歯ノ頭 ⇒
八本歯ノコルからの間ノ岳 ⇒
八本歯ノコルから山頂へ ⇒
●八本歯コル→北岳→北岳山荘→北岳山荘分岐→広河原
北岳山荘分岐を通過 ⇒
北岳稜線めざして登る ⇒
稜線分岐からの山頂 ⇒
稜線を登る ⇒
山頂にあと少し ⇒
北岳山頂にて ⇒
山頂風景 ⇒
三等三角点と甲斐駒ヶ岳 ⇒
仙丈ヶ岳 ⇒
山梨百名山の北岳 ⇒
北岳山荘に向かう ⇒
北岳山荘に到着 ⇒
丸太の歩道が続く ⇒
北岳山荘分岐に到着 ⇒
西岡家(浜松)のラーメン ⇒
二人で白根三山を登っていないので計画。
朝、「オイ、アイゼン入れろよ。」と言おうとした瞬間、妻が「アイゼンいらないよね?」
夜、駐車場は暖かかったから上も雪は無いだろう、軟弱な私は「そうだな、入れるの止めよう。」
出発時の、この会話が今回の山行を決定ずけてしまった。
夜、雨の中、通行止めを心配しながら、身延・上沢から早川町、西山温泉を通り奈良田のバス停に着く。
この道路(南アルプス公園線)、対向に困る所は、新倉の先のトンネルだけで、後は快適に走れる。
(現在、新トンネル建設中で近々、対面通行可能になると思われる。)
又、通行止(連続雨量70mm)となる雨量状況も各所で電光表示されている。当日は28mmであった。
バス停横の駐車場は狭いが、直ぐ先に広い第二駐車場があり、バスも止まってくれる。
更に先、丸山林道入口にも駐車場があり、止めても問題ないとのこと。
帰りのバスの中で聞いた話だが、奈良田からの登山者は芦安と比べ比較的少ないようである。
(10月はじめの三連休の初日は、始発で90人いたとのこと。)
バス停には綺麗なトイレ、バス停裏には温泉入浴出来る旅館がある。
広河原までポッキリ1000円と割安なのでオススメである。
奈良田発朝一番のバスは5:30。十人程が乗り込む。この先の第二駐車場で二人、合計12人乗車。
第二駐車場に止め始発バス停から乗り込んだ方が忘れ物。取りに行って帰るまで待つ計らいがあった。
広河原まで、奈良田第一発電所、野呂川発電所、アルキ沢橋のバス停を通過する。
自由乗降区間で何処でも乗降出来るようである。林道はアチコチで工事中。金がかかっている!
広河原のバス停は40人程度と比較的静かで、6割位が北沢峠に向かう為、バス待ちしていた。
ゲートに向かって歩いて行くと? しまった! 北岳の上部は真っ白ではないか! 時既に遅し。
でも、昨夜の新雪のみなら未だアイスバーンにはなっていない筈。北岳迄は何とか行けるであろう。
寝不足と昨夜遅く飲んだアルコールが残っているのか調子が悪い。
酔いを醒ます為、ゲートの横にある水場でがぶがぶ飲む。少しすっきり。
ゲートを通り、広河原の橋を渡って野呂川の対岸へ。広河原山荘から登山道が始まる。
大樺沢のコース、八本歯ノコルまで大体五つに分けることが出来る。
最初左岸を行く 何箇所かの堤防、水場、白根御池小屋分岐を通過。沢沿いに登る。
右岸を行く 潅木帯の中、小沢を何箇所か横切りながら登って行く。
再び左岸を行く 途中から潅木帯を抜け、肩ノ小屋分岐に着く。鳳凰山そして八ヶ岳も顔を出す。
沢上部を行く 途中から雪道、急坂となりキツクなる。上部で水が得られるが・・・
ハシゴを登る 枝尾根につけられた道。丸太組みのハシゴ群を延々と登る。右に北岳バットレス。
八本歯ノコルに着くと真っ白な間ノ岳が眼前に見え、左は八本歯ノ頭、行く手には北岳が。
マダマダ、先は長いと感じさせてくれる。
北岳山荘分岐手前で、先行していた登山者が下りて来るではないか?
聞くとこの先、強風で怖くて先に進めないので帰るとのこと。先に進むと、確かに強風となる。
北岳山荘分岐から直接稜線に登るコースをとると、全く足跡が無い。我々が降雪後最初のようである。
支柱がアチコチにあり間違うことは無いが、強風と新雪を踏んでの登りは歩きづらく、時間がかかる。
稜線直下で下りて来る二名の登山者と情報交換。この先、「稜線はもっと凄い風」と脅かされる。
稜線に出ると、確かに強風というより烈風に近い、吹き飛ばされそうな風が吹いていた。
経験が無いわけではない。しかし凄い風である。山頂に向けて新雪の斜面を慎重に登る。
思っていたとおり、雪は凍結していない。しかし斜面のトラバースは怖い。慎重に、慎重に・・・
たどり着いた山頂、風は強いが登って来た時ほど吹いてはいない。山頂には3名の方がいた。
快晴、360度の大展望。周りの山を見渡すと、白根三山以外、大して雪は無い。
隣の仙丈ヶ岳は全く雪が無いように見える。雨雲の通り道になったようである。
簡単な昼食後、間ノ岳の先の農鳥小屋に向かう為、北岳山荘に向かう。
雪の斜面を慎重に下る。直登コース分岐に来ると再び烈風が吹きつけてくる。
ここから先、凍結した所が何箇所かありスリップを繰り返す。膝を岩に打ちつけ、傷が出来る。
北岳山荘に着いた時は13:00過ぎ、農鳥小屋まで行ける時間だが・・・間ノ岳への稜線を見ながら決断。
今日はこれで終わりにしよう! 北岳山頂で決断すればよかった。後悔先に立たず!
北岳山荘に泊まってもいいが・・・広河原の最終は16:40だ。昭文社の地図とニラメッコ。
コースタイムを足し算。ボケなのかなかなか足せない。アル中ハイマー?
急げば間に合う? ギリギリ、アウトになるかもしれないが・・・いつものパターンである。
途中、何人かの下山者を追い越す。登ってくる登山者も多々おり煩わしい。
結局、ゲート前のアルペンプラザに30分以上前に着くことが出来た。
CCレモンをぐい飲み。ぶらぶらバス停へ歩く。奈良田? 16:05は出たばかりだよ!
そうか、急げば乗れたものを・・・
バス待ち中、係員と話をする。
今週はメッキリ人が少なくなったこと、夜叉神峠まで車で来てバスに乗り換える人、
岩魚を狙った釣り人も割といるとか、規制が5年前から始まったこと、紅葉は来週が見頃・・・等々。
暫らくすると猿の軍団が出現、人がいても平ちゃら。ここいら辺は結構いるそうである。
結局、出発時刻までに奈良田行きは我々のみ、17:00の芦安・甲府行きも2名のみ。
帰りのバスは大型観光バス。運ちゃんと補助員、私たちの四人、貸切であった。
薄暗くなった奈良田駐車場の車の前にバスを横付けしてくれる。VIP扱いである。
私たちの車の横に止めていた三河NO.の車の中に人がいた。車上狙い? 違った! 少し話をする。
岡崎の方で前日は雪の中を歩き、農鳥小屋に宿泊。
今日おりてきて、バス停の裏で温泉入浴(500円)して戻って来たばかりとのこと。
我々は、浜松の極楽湯・佐鳴台店で体を手入れ、山岡家でラーメンを食べ23時に帰宅する。
あー疲れた!
- 一言
この時期、下は暖かでも山の上は冬。用心が肝心、アイゼンを持つ程度の労を惜しんではいけません。