カムイエクウチカウシ山周辺地図 YAHOO地図 国土地理院
- 登山日 2006年8月13日〜14日
- 移動
2006-08-12 観光
苫小牧→日高サラブレッドロード→浦河→道の駅・虫類→ナウマン象発掘の地→生花苗沼
→晩成原生花園→旧広尾駅→[道の駅・虫類]泊(ナウマン温泉入浴)
2006-08-13〜14 カムイエクウチカウシ山
[道の駅・忠類]泊→日高山岳センター→[林道ゲート] 〜入山〜[林道ゲート]→[道の駅・忠類]泊
2006-08-15 観光
道の駅→ナウマン象記念館→旧幸福駅→旧愛国駅→帯広動物園→「上士幌フレアイプラザ」入浴→[ピア21しほろ]泊
2006-08-16 観光
道の駅・ピア21しほろ→糠平湖→大雪湖→層雲峡→旭川・旭山動物園→旭川ラーメン村
→深川IC→苫小牧IC→苫小牧港→[なごみの湯]入浴→苫小牧港
*往き帰りは 舟形山・摩耶山 を登る。
- 登山行程
[2006-08-13]
8:00 林道ゲート(9:00)→(10:40)七ノ沢出合→(12:30)八ノ沢テント場→第1、第2雪渓→三股→(17:00)[八ノ沢カール]泊
[2006-08-14]
10:30 八ノ沢カール(5:30)→(7:00)カムイエクウチカウシ山(8:00)→(9:00)八ノ沢カール(9:30)
→第2、第1雪渓→(12:00)八ノ沢出合い(12:30)→(14:20)七ノ沢出合→(16:00)林道ゲート
- 詳細
- [一言]
順調にいっても、ゲートから八の沢の往復だけで7時間、ここから山頂往復は8〜9時間必要である。
時間のかかる山であるが、苦労した分、大きな満足感を得られた。
[2006-08-13]
林道ゲート ⇒ |
林道を行く ⇒ |
望岳覆道を行く ⇒ |
北電雨量計 ⇒ |
立派な滝見橋 ⇒ |
2つ目のゲート ⇒ |
3つ目のゲート ⇒ |
登山者心得 ⇒ |
七ノ沢砂防堤 ⇒ |
七ノ沢出合い ⇒ |
最初の渡渉点 ⇒ |
最初の渡渉 ⇒ |
札内川の渡渉 ⇒ |
札内川の渡渉 ⇒ |
八ノ沢出合い ⇒ |
八ノ沢より山頂望む ⇒ |
途中の滝で喉を潤す ⇒ |
休息 ⇒ |
第1雪渓末端到着 ⇒ |
続いて第2雪渓が ⇒ |
雨中のシャワークライム ⇒ |
雨中のシャワークライム ⇒ |
三股下部に到着 ⇒ |
三股上部に到着 ⇒ |
急なガラ場が続く ⇒ |
夕立がおさまり虹が出現 ⇒ |
八ノ沢カール到着 ⇒ |
[2006-08-14]
八ノ沢カールに朝日が ⇒ |
八ノ沢カールのテント場 ⇒ |
出発準備 ⇒ |
登り始めて直ぐ熊の糞が ⇒ |
お花畑と雪渓 ⇒ |
眼下の八ノ沢カール ⇒ |
稜線に到着 ⇒ |
またもや熊の糞が ⇒ |
カムエク山頂にて ⇒ |
山頂よりピラミッド峰 ⇒ |
山頂よりコイカクシュサツナイ岳 ⇒ |
幌尻岳(左奥)とナメワッカ岳 ⇒ |
春別岳を望む ⇒ |
テント撤収し三股下る ⇒ |
滑りやすい岩が続く ⇒ |
落石に注意してガラ場を下山 ⇒ |
滝の下部に到着 ⇒ |
雨で崩壊寸前の第2雪渓 ⇒ |
前日、ペテガリ岳に行く予定であったが、山は悪天候で中止。
サラブレッドロード、虫類村周辺の観光をして時間をつぶす。
そして、今日はカムエク登山、八の沢迄の予定であるので「道の駅・忠類」をのんびり出発。
コンビニで食料を仕入れ、途中の日高山岳センターにより情報収集。
八の沢では殆ど熊の出没情報はない。むしろ山岳センター周辺が危ないとのこと。
まだ、8時過ぎ。気を良くして、八ノ沢カールまで行くことにする。
しかし、午後、雷雨が待っていようとは・・・・。
ゲートに着くと10数台の車が停まっていた。多くは渓流釣りの方のようである。
スペースを見つけ駐車し出発の準備をしていると、登山者らしき方が声を掛けて来る。
名前を忘れたが、自著の本を見て欲しい。出来れば購入して欲しいと・・・
クライミングが得意な方のようで小林**?その方、カムエクを登りたいが1泊2日では心配とのこと。
我々は1泊2日の予定であり、通常問題ないのでは・・・と答え別れる。
ゲートから出発しようとするともう一人の方が声を掛けて来る。皆さん心配で情報が欲しいようである。
北海道電力の3台の自動雨量観測計、2つのゲート、覆道を通過、いくつかの砂防ダムを右に見る。
2時間近く林道を歩き七の沢出合いに着く。林道はこの先、左にカーブして、七ノ沢に消えている。
昔はここら近く迄入れたようである。(往復4時間の増加。)
ここから、右の札内川本流の河原に入って行く。小さな流れを3つ渡り広い川原を進む。
一旦、川原の中の森に入る。出ると再び川原を行く。暫くすると、本格的な渡渉地点に出る。
(七ノ沢出合いから約30分)ここで渓流靴に履き替える。
川を渡り終え左岸の森林帯に入り、暫く森の中の藪道を行く。
この後、渡渉して右岸、中洲と渡り、暫く中州を行く。
そして、右から大きく尾根の張り出したカーブで右岸を川沿いに行けば、八ノ沢出合いである。
ご夫婦がおり、早いがここでテント泊とのこと。薪の収集に余念がない。
他に数張りのテントが見える。昼食もソコソコに八ノ沢出合いを出発する。
最初、草で覆われた左岸の道を行くが、右岸、左岸と赤布、テープに導かれ渡渉を繰り返し進む。
しかし、非常に分かりずらい。迷ったら、分かるまで確認したほうが良い。
何処かに赤布、テープ類がある筈。沢を登ってもいいが、非常に時間がかかるように思われる。
そうこうしていると、第一雪渓が現れる。
右の斜面を巻こうとしたが危ないので、沢の中央に出て、雪渓の真ん中から沢靴のまま登る。
雪解けが進んでいるので、崩壊しないように静かにゆっくり登る。
雪渓を登り切った頃から、大粒の雨がポトリポトリ落ち始める。夕立だ!
第二雪渓に着いたころ、本格的な雷雨となる。
取り敢えず雪渓の中程まで露出した尾根の末端まで行き、暫し藪に身を寄せる。
しかし、雨はドシャ降りに変わる。ずぶ濡れとなり、もう雨が上がるのを待っていても仕方がない。
再び登り始めるが、雨でルートがはっきりしない。尾根の右に踏み後はあるが、藪漕ぎとなってしまう。
ここではない、尾根の向かって左の雪渓の際を登る。すると、赤テープのある尾根の取り付きに出る。
ロープの有る急な尾根の斜面を登ると滝に出る。三股と呼ばれている所のようである。
ここで、沢を直登する方に赤テープがあるのを見落とす。
踏み跡のある右の急な熊笹の斜面がトラバース道と思いスリップしながら登る。
しかし、かなり登って踏み跡が無くなり、猛烈な藪となる。せっかく苦労して登ったが、これは駄目だ。
一旦戻り見回すと、小沢の岩壁の中の枝に付けられた赤テープを見つける。
しかし、滝の様になっている・・・が登るしかない。シャワークライムでそこを通過する。
急流となった沢のガラ場を暫く登って行くと、雨は止み登って来た八の沢に虹がかかる。
滑りやすいガラ場の沢を登り詰めると、八ノ沢カールに到着する。
既に4張りのテントが張られていた。私たちが到着すると、テントから住人が出て来る。
この雨の中、もう誰も来ないと思っていたのだろうか・・・
早速、テントを張り、細紐・杖を使い濡れたザック、衣服を干す。乾燥は期待出来ない。
用心して臭いが出ないように準備した夕食を食べ就寝。熊が来ないように・・・
久しぶりにテントを背負って稜線まで・・・・疲れた!熟睡する。
翌日は期待通りの快晴であった。御来光をテント場で拝み、一番で出発する。
雑草に付いた水滴がすごくて、イデタチは沢登りスタイルとする。
テント場から斜面を登り中腹に来ると、真新しい大量の糞が、お前ら来るな!
と言うように横たわっていた。やっぱり居るんだ、このカールには。
ここから、怖じ気づいて笛、鈴を鳴らして先に進む。
稜線に出てピラミッド峰とは逆の右方向に向かう。またしても大量の糞を発見しビビる。
稜線からはハイマツ帯に入る。ここで下半身、海水パンツにしたことを後悔する。
妻はズボンにカッパの下を着用。私だけ傷だらけになりながら、ハイマツ帯の岩稜を登る。
途中、山頂から左に伸びる尾根の中腹、コイボクカールでヒグマを発見。
近づいてこないことを祈りつつ山頂に向かう。
テント場から1時間半程で大展望の山頂に着く。
北から右回りに幌尻岳、札内岳、ピラミッド峰、神威岳、ペテガリ岳、イドンナップ岳が・・・
山頂にはお一人、札幌の方がいた。
エサオマントッタベツ川からエサオマントッタベツ岳(1902m)を登り縦走して来たとのこと。
昨日は雷雨の為、山頂直下の鞍部でテント泊し、今日は八ノ沢を下りるとのこと。
暫くすると、カールで泊った男女4人組が登ってくる。入れ替わりに下山を開始する。
稜線からカールへ下り始めた所にお花畑があり、写真を撮りながらテント場に戻る。
テントを撤収、順調に下り、第二雪渓を下りようとしたところで、スッテンコロリ。
傾斜は少ないが雪渓は凍っており、下まで落ちる可能性も・・・ただでは済まない。
フェルト底の渓流靴では危ないので登山靴に履き替える。
山頂にいた札幌の方は、渓流靴に6本爪のアイゼンを着用。スイスイ下って行く。
上の雪渓を下り終えると、再び沢靴にする。安全を見て、下の雪渓でも同じ様にして通過。
来たルートを出来るだけ外さないようにして、順調に八の沢出合いに着く。
残っていた手巻き寿司で昼食をとった後、七ノ沢出合いに戻る。
心配した昨日の雷雨による札内川本流の増水は殆ど無い感じであった。
ここから、駐車してあるゲート迄、林道がすごく長く感じる。
肩に食い込んだザックの肩紐で、両肩が痛く、両手が痺れ何度か立ち止まる。
やっとたどり着いたといった感じで、ゲートに着く。
もう動きたくない! 来る時、泊った「道の駅・忠類」に温泉と寝床を求め向かう。
翌日から、再び天気が思わしくなく、2日間、北海道の観光旅行をして本土に向かう。