南信州の山

黒石岳 1377.0m


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  • 登山日         2011年11月5日

  • 移動行程

       2011-11-03   移動

      自宅→極楽湯佐鳴台店→都田→浜北根堅→水窪→スーパー[やまみち」→[林道白倉山線ゲート]泊

     2011-11-04    平森山→朝日山

      ゲート→兵越峠→南信濃和田→平岡→[おきよめの湯]→平岡→道の駅[遠山郷]泊

     2011-11-05    南信濃の黒石岳

      道の駅→[底稲:黒石岳]→道の駅→兵越峠→水窪→浜北根堅→都田→極楽湯佐鳴台店→自宅

  • 登山行程

      1:45  底稲(9:30)→南尾根分岐→TVアンテナ→(10:30)黒石岳(10:40)→TVアンテナ→南尾根分岐→(11:15)底稲

  • 詳細

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    底稲の駐車地点を出発 ⇒
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    緑川さん宅を通過 ⇒
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    道標で右折し南尾根へ ⇒
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    広葉樹ノ広イ南尾根ヲ登ル ⇒
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    樹間に中ノ尾根山など ⇒
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    右にTVアンテナを見る ⇒
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    その先のアカマツの大木 ⇒
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    紅葉の急斜面を登る ⇒
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    黒石岳にて ⇒

    前日は平森山→朝日山を登り、天竜村の「おきよの湯」で入浴し道の駅「遠山郷」で泊まる。
    今日は道の駅「遠山郷」直ぐ上(西北西)にある黒石岳を登るつもりである。
    南信濃自治振興センターと遠山郷観光協会発行の「南信濃 南アルプス登山と里山歩きマップ」でも紹介されている。
    夜中は星空であったが朝7:00過ぎに起きるとどうも天気が怪しい。でも午前中なら何とかもつかな?

    道の駅の直ぐ先(東)にある「ヨシマルヤストア」&「JAみなみ信州」の手前で左折し狭い路地に入ってゆく。
    電柱に「ここは夜川瀬」と道標が付けられている。直ぐに左折し集落の中を行くとT字の分岐に出る。
    ここを山に向かって右に上って行く。図々しいサルがウロチョロしている。
    後は一本道である。狭いが舗装されている。登山口の底稲(ソコイネ)集落跡までこの状態だといいが・・・

    ところがギッチョンチョンそうは問屋がおろさない。
    入口から1.4Kmで集落が無くなり、その先1.3Kmでダートとなる。
    ここから底稲集落跡までは残り4.6Km、恐怖と緊張の連続、悪夢(チョットオーバー?)が始まる。

    深く掘れた凸凹はあるは、落石はあるは、落木はあるは、おまけに車幅程度の道幅で脱輪したら・・・
    深い凸凹、最初は埋めて通ったが、多すぎて面倒なのでそのまま走る。底を数え切れないほど擦る。
    パンクが怖いので大きな落石、落木は降りてどける。ユックリゆっくり、人が歩行する早さ+アルファで進む。
    ヘアピンカーブが随所にあり1回ではマワレナイ所が多々ある。回転半径が小さいファンカーゴでもダメ。
    坂となっているカーブでは柔らかい土と小石の為スリップしタイヤが発煙する。こっちは悲鳴を上げる。

    何とか平坦地となった底稲に1時間近くかかりタドリ着く。ほっと一息胸をなでおろす。
    里山歩きマップでは緑川さん宅手前を左に入った所が駐車地となっている。
    気付かず緑川さん宅まで入る。庭の一段下のスペースに車を入れようと段差を上がろうとすると・・・
    コケと枯葉、パサパサ土で駆動輪がスリップ。バックして勢いをつけて・・・しかしスリップ、タイヤが発煙し臭い。

    くそ駄目ダッ!100m強バックして本来の所に止めよう。しかしバックする態勢にするのに困難を極める。
    「ねえ、ここをこういう風に・・・」、「そんなのわかってらあ、そうはいかないから苦労しているんだい!」。
    雪中にハマリ蛇行しているような感じで車が動く・・・岩にドッスン・・・汗びっしょり。
    もう整地するしかない。手で邪魔な岩、土、枯葉、コケをどかし小砂利を入れ足で地固め。スコップが欲しい!
    こんな所で土木作業をするとは。何とかバックする態勢を整える。なんかタイヤがかなりスリ減ったような気がする。

    超狭い道を出っ張る岩を避けつつのホボ直線のバックは難しい。私の腕のせいかな?
    40年超の運転歴、こんなに運転が下手くそだったとは・・・我ながら腹が立つ。
    何とか駐車地分岐に戻る。奥のPに行かなければいけないがもうハートがヘトヘト、車はこないだろう。
    登る準備をし里山歩きマップをよく見ると・・・和田(道の駅)から車で40〜60分と記されている。
    ソウダヨ、ここに着目、推測し舗装の無くなった所から歩くべきであった。今頃遅いが・・・

    もう住んでおられない緑川さん宅の横を過ぎ、左右が石積の階段状になっているなかの道をほんの少し奥に入る。
    すると南信濃村有線テレビ放送・黒石岳受信点の道標が現れる。それに従い右方向、南尾根に向かう。
    (直登コースもあるようだが踏跡は確認出来ない。)
    広い南尾根上に出ると同じ道標があり、ここを左折し登って行く。

    杉・檜の林から広葉樹の林となる。紅葉を楽しみながら枯葉を踏んで登ると小ピークに出る。
    この先はやや痩せ尾根となる。この付近の樹間から中ノ尾根山、南ア深南部が少し望める所がある。
    1260m付近に和田方向を向いたTVアンテナがある。その先で岩の小コブを越えて尾根斜面を小トラバースする。
    そして尾根上に戻るとアカマツの大木を見る。ナカナカ立派な木である。

    枯葉が覆って滑りやすい急坂を登ると壊れかけた小さな社が見えてくる。着いた!
    展望が全くない二等三角点の設置された山頂である。平岡方向と上村方向を向いた2本のTVアンテナが立っている。
    簡単な昼食を摂り来た道を下山する。戦後の食糧難の時代、開拓の生き証人の地・・・見学とも思ったが・・・

    再び恐怖の林道走りである。ユックリゆっくり。途中で歩いて登ってきた「中年」おじさんとすれ違う。
    相手が車でなくてよかった。聞くと「秘境歩き」とのこと。聞かれた黒石岳の登山情報をお伝えする。
    舗装路に出て一安心、雨がポツリポツリしはじめる。午後は「梨元ていしゃば」で食事、
    下栗に寄り飯田に出て、物見湯産手形「湯めぐり」にある設備の多そうな「砂払温泉」で入浴、
    もう一泊し飯田周辺の観光をと思っていたが帰宅することにする。残念!

    今日の兵越峠越えは対向車が多い。対向車がカーブミラーで見やすいようにヘッドライトを点ける。
    ・・・おっとっとっと。狭い山道は互いにゆずる精神で慎重に運転しないと。
    最近はトンネル内でもライトをつけない人を多々見かける。相手に認識してもらうためでもあるのに。
    順調に走り極楽湯佐鳴台店で2時間ほどリハビリし帰宅する。

    [追伸]
    車高の高い四駆(軽トラが最適)で、タイヤがシッカリしていれば走ること自体は問題ないと思われる。
    しかしすれ違い出来る場所がほとんどないので、もし対向車があったら真っ青である。

  • 一言

    山は紅葉が素晴らしく超簡単に登れる里山である。しかし悪夢?の林道、これが問題である。