日本三百名山・山梨百名山(間ノ岳・農鳥岳)
 静岡の百山(全山)

間ノ岳 3189.5m  → 農鳥岳 3051(3025.9)m  → 広河内岳 2895m


     白根三山周辺地図      YAHOO地図      国土地理院

     

  • 登山日          2008年7月12日〜13日

  • 移動行程

     2008-07-11〜12  中白根山・間ノ岳

      自宅→浜松西IC→清水IC→身延・上沢→早川町→西山温泉→[奈良田バス停]泊〜広河原

     2008-07-13     農鳥岳・広河内岳

      奈良田バス停→西山温泉・湯の島→早川町→身延・上沢→清水IC→浜松IC→自宅

  • 登山行程

     2008-07-12     間ノ岳

      9:00 広河原(6:30)→八本歯のコル→北岳山荘→中白根山→(14:00)間ノ岳(14:40)→(15:30)農鳥小屋

     2008-07-13     農鳥岳・広河内岳

      8:15 農鳥小屋(4:15)→西農鳥岳→(5:45)農鳥岳(6:15)→(6:45)大門沢分岐→(7:05)広河内岳(7:20)
         →大門沢分岐(7:40)→大門沢小屋(9:40)→早川発電所取水口→奈良田第一発電所(12:00)→(12:30)奈良田

  • 詳細

     [2008-07-12]  広河原→間ノ岳→農鳥小屋

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    賑わう大樺沢の下部 ⇒
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    雪渓を登り始める ⇒
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    雪渓中央部 ⇒
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    急勾配の雪渓上部 ⇒
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    八本歯のコル ⇒
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    北岳山荘分岐にて ⇒
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    分岐より間ノ岳、農鳥岳 ⇒
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    トラバース道のお花畑 ⇒
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    雪の残る北岳山荘 ⇒
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    北岳をバックに ⇒
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    中白根山に向かう ⇒
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    中白根山にて ⇒
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    お花畑と北岳 ⇒
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    間ノ岳に向かう ⇒
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    ライチョウの親子 ⇒
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    間ノ岳にて ⇒
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    甲斐駒、北岳、鳳凰三山 ⇒
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    農鳥岳 ⇒
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    間ノ岳を下る ⇒
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    農鳥小屋と農鳥岳 ⇒
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    農鳥小屋内部 ⇒
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    農鳥小屋からの間ノ岳 ⇒
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    夕暮れの農鳥岳 ⇒
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    質素な夕食 ⇒

    奈良田のバス停に前泊。翌日5:30始発のバスで広河原に向かう。(1000円+駐車協力金100円)
    バスは出発のバス停で既に満席、立つ人もでる。更に、大駐車場でも乗り込んでくる。
    登山者7割、釣り客3割、釣り客は途中で降りてゆく。

    にぎわう広河原から大樺沢に向かう。夏山シーズンを迎え、多くの登山者が登っている。
    今年は雪が多く、左岸から、右岸、左岸と渡り、樹木のなくなった上部辺りから残雪があった。
    この残雪は八本歯のコル直下、ハシゴの続く小尾根の取り付きまで続く。
    上部はかなりの急勾配である。ほとんどの方がアイゼンを着用していた。
    我々は持ってこなかったので、慎重にキックステップしながら、杖を頼りに沢を登りきる。

    北岳の山頂を割愛し、途中から北岳山荘へ向かう。分岐には残雪が多く危険と表示がある。
    通行止め? 途中にロープが張られていた。しかし、皆さん通行している。
    目当ては、キタダケソウである。花の咲く斜面では、にわか?カメラマンを多々見かける。
    かなり雪解けが進んだようで、問題なくトラバース道を通過した。

    北岳山荘から間ノ岳間は、ダラダラとしたアップダウンの長い登りである。
    登山客は急に少なくなる。拡がった梅雨末期の雲が高い位置にあり日射しを遮ってくれている。
    アチコチにお花畑があり、周囲の展望も素晴らしく、快適に稜線を歩く。
    途中、逆縦走の4組のパーティーとすれ違う。

    間ノ岳山頂は広い。360度の大展望である。南アルプスの主な山がほとんど確認出来る。
    一人、北岳方面から往復の空荷の登山者がやって来る。写真を撮ってあげる。
    農鳥小屋に向かっての小岩のガラガラの下りは急である。足を痛めないよう慎重に下る。

    農鳥小屋は昔ながらの、いわゆる小屋である。30年以上前の南アルプスの小屋を思い出す。
    電気はないので、夕暮れが就寝時間である。トイレは出したものが、そのまま自然の栄養に。
    ティッシュは持参が原則、備え付けの袋へ。水は最大2Lまで無料。
    夕食は質素で、ヒジキ・筍・高野豆腐の煮物、味噌汁、各種佃煮、と食べ放題のご飯である。
    毛布、布団は凄いホコリである。豆炭のコタツがあり、疲労した足に心地よかった。
    当日は東京1名、熱海4名、単独の方、我々の8名であった。

     [2008-07-13]  農鳥小屋→農鳥岳→広河内岳→奈良田

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    朝の富士山 ⇒
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    朝日が昇る ⇒
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    農鳥岳の稜線 ⇒
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    お花畑と間ノ岳 ⇒
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    西農鳥岳にて ⇒
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    農鳥岳に向かう ⇒
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    農鳥岳にて ⇒
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    山頂全景 ⇒
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    農鳥岳から広河内岳へ ⇒
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    雪渓を横断 ⇒
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    大門沢分岐 ⇒
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    広河内岳にて ⇒
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    広河内岳を下山開始 ⇒
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    大門沢へ下る ⇒
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    花に群がるミツバチ ⇒
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    大門沢小屋 ⇒
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    大コモリ沢 ⇒
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    早川水系発電所取水口 ⇒

    翌日、明るくなり始めた4時過ぎに出発する。テント泊のお一人と前後しながら登る。
    中腹で御来光を眺め、順調に農鳥岳の肩に着く。
    ここから三角点のある農鳥岳への稜線は、岩、お花畑、変化に富んだ地形で楽しめる。
    最高峰の西農鳥岳から、一旦下って、ダラダラ登れば、山頂である。
    三角点標識が60cm飛び出している。全長80cmだからもう直ぐ倒れるのでは?
    グルット一周展望は素晴らしい。富士山が光線のかげんか墨絵のように見える。

    農鳥岳から2つの雪田を横切り大門沢小屋分岐へ下る。ここから広河内岳を往復する。
    道は明瞭、時間も30分弱、急な登リもなく、3回の小さなアップダウンで山頂に着く。
    山名の消えた標柱が立っているのみ。展望はいい。特に塩見岳が間近に見える。
    今後行く予定の笹山(黒河内岳:山梨百名山)への山並を確認する。

    分岐に戻り、第一発電所に向かって下る。かなり急な枝尾根の下りである。
    途中、7/3に転落死亡事故の起こったと思われる現場を通過。かなり危ない崖っぷちの道であった。
    (現在は迂回するようになっていた。崩れかかった所を無理に通った?無理は禁物である。)

    枝尾根を下り終え大門沢を下るが、アップダウンがあり疲れた足にはきつい。
    途中、小さな沢が数多くあり、水が得られるので助かる。
    早川水系第一発電所取水口から三つ吊橋を渡り、車道歩きを経て第一発電所に着く。

    ここに、南アルプス林道のゲートがあり、お2人のゲート番が昼食中であった。
    1日数本のバス、工事関係者の車両のみの通過。ゲート番なんて要るのかな?
    時は12時過ぎ、次の奈良田行きバスは14:08、2時間近くあるので、奈良田まで炎天下を歩く。

    ガラガラの大駐車場を過ぎ、12時40分に満車の駐車場に戻る。
    直ぐ上の奈良田温泉に車で行くが、駐車スペースは2台のみで、塞がっていた。
    下の駐車場から歩くには・・・西山温泉へ向かう。旅館街を過ぎると、湯ノ島温泉(500円)がある。
    源泉は西山温泉で飲湯可能である。やや硫黄の臭いがする。1時間ほど入浴する。
    途中混雑もなく17時過ぎに帰宅できた。

  • 一言

    残雪の大樺沢上部で緊張、稜線ではお花畑と迫力ある展望、素晴しい白根三山、広河内岳であった。