日本三百名山・山梨百名山

北岳 3193m(3192.5m)


    北岳周辺地図      YAHOO地図      国土地理院

    

  • 登山日          2007年10月20日

  • 移動行程

     2007-10-19      移動

      自宅→浜松西IC→清水IC→身延・上沢→早川町→西山温泉→[奈良田バス停P]泊

     2007-10-20      北岳

      広河原〜[奈良田バス停P]→西山温泉→早川町→身延・上沢→清水IC→浜松IC→極楽湯→自宅

  • 登山行程

      5:30  広河原(6:30)→広河原山荘→二俣→八本歯ノコル→稜線分岐→(12:00)北岳

      3:45  北岳(12:30)→北岳山荘(13:15)→北岳山荘分岐→八本歯ノコル→二俣→(16:15)広河原

  • 詳細

    広河原→八本歯コル

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    広河原バス停 ⇒
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    南アルプス林道ゲート ⇒
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    野呂川に架かる吊橋 ⇒
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    広河原山荘 ⇒
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    白根御池小屋分岐 ⇒
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    大樺沢を行く ⇒
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    右岸に渡る ⇒
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    美しい清流の沢 ⇒
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    左岸に戻る ⇒
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    開けた広い沢を行く ⇒
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    二俣:北岳肩ノ小屋分岐 ⇒
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    分岐で休憩 ⇒
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    行く手の沢を見上げる ⇒
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    途中で見かけた花 ⇒
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    沢上部で雪道となる ⇒
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    八本歯ノ頭の枝沢 ⇒
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    大樺沢の上部を登る ⇒
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    枝尾根のハシゴ群下部 ⇒
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    ハシゴ道からのバットレス ⇒
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    八本歯ノ頭の霧氷 ⇒
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    ハシゴ群上部を登る ⇒
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    八本歯ノコルと八本歯ノ頭 ⇒
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    八本歯ノコルからの間ノ岳 ⇒
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    八本歯ノコルから山頂へ ⇒

    八本歯コル→北岳→北岳山荘→北岳山荘分岐→広河原

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    北岳山荘分岐を通過 ⇒
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    北岳稜線めざして登る ⇒
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    稜線分岐からの山頂 ⇒
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    稜線を登る ⇒
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    山頂にあと少し ⇒
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    北岳山頂にて ⇒
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    山頂風景 ⇒
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    三等三角点と甲斐駒ヶ岳 ⇒
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    仙丈ヶ岳 ⇒
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    山梨百名山の北岳 ⇒
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    北岳山荘に向かう ⇒
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    北岳山荘に到着 ⇒
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    丸太の歩道が続く ⇒
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    北岳山荘分岐に到着 ⇒
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    西岡家(浜松)のラーメン ⇒

    二人で白根三山を登っていないので計画。
    朝、「オイ、アイゼン入れろよ。」と言おうとした瞬間、妻が「アイゼンいらないよね?」
    夜、駐車場は暖かかったから上も雪は無いだろう、軟弱な私は「そうだな、入れるの止めよう。」
    出発時の、この会話が今回の山行を決定ずけてしまった。

    夜、雨の中、通行止めを心配しながら、身延・上沢から早川町、西山温泉を通り奈良田のバス停に着く。
    この道路(南アルプス公園線)、対向に困る所は、新倉の先のトンネルだけで、後は快適に走れる。
    (現在、新トンネル建設中で近々、対面通行可能になると思われる。)
    又、通行止(連続雨量70mm)となる雨量状況も各所で電光表示されている。当日は28mmであった。
    バス停横の駐車場は狭いが、直ぐ先に広い第二駐車場があり、バスも止まってくれる。
    更に先、丸山林道入口にも駐車場があり、止めても問題ないとのこと。
    帰りのバスの中で聞いた話だが、奈良田からの登山者は芦安と比べ比較的少ないようである。
    (10月はじめの三連休の初日は、始発で90人いたとのこと。)
    バス停には綺麗なトイレ、バス停裏には温泉入浴出来る旅館がある。
    広河原までポッキリ1000円と割安なのでオススメである。

    奈良田発朝一番のバスは5:30。十人程が乗り込む。この先の第二駐車場で二人、合計12人乗車。
    第二駐車場に止め始発バス停から乗り込んだ方が忘れ物。取りに行って帰るまで待つ計らいがあった。
    広河原まで、奈良田第一発電所、野呂川発電所、アルキ沢橋のバス停を通過する。
    自由乗降区間で何処でも乗降出来るようである。林道はアチコチで工事中。金がかかっている!

    広河原のバス停は40人程度と比較的静かで、6割位が北沢峠に向かう為、バス待ちしていた。
    ゲートに向かって歩いて行くと? しまった! 北岳の上部は真っ白ではないか! 時既に遅し。
    でも、昨夜の新雪のみなら未だアイスバーンにはなっていない筈。北岳迄は何とか行けるであろう。

    寝不足と昨夜遅く飲んだアルコールが残っているのか調子が悪い。
    酔いを醒ます為、ゲートの横にある水場でがぶがぶ飲む。少しすっきり。
    ゲートを通り、広河原の橋を渡って野呂川の対岸へ。広河原山荘から登山道が始まる。

    大樺沢のコース、八本歯ノコルまで大体五つに分けることが出来る。

      最初左岸を行く 何箇所かの堤防、水場、白根御池小屋分岐を通過。沢沿いに登る。
      右岸を行く   潅木帯の中、小沢を何箇所か横切りながら登って行く。
      再び左岸を行く 途中から潅木帯を抜け、肩ノ小屋分岐に着く。鳳凰山そして八ヶ岳も顔を出す。
      沢上部を行く  途中から雪道、急坂となりキツクなる。上部で水が得られるが・・・
      ハシゴを登る  枝尾根につけられた道。丸太組みのハシゴ群を延々と登る。右に北岳バットレス。

    八本歯ノコルに着くと真っ白な間ノ岳が眼前に見え、左は八本歯ノ頭、行く手には北岳が。
    マダマダ、先は長いと感じさせてくれる。

    北岳山荘分岐手前で、先行していた登山者が下りて来るではないか?
    聞くとこの先、強風で怖くて先に進めないので帰るとのこと。先に進むと、確かに強風となる。
    北岳山荘分岐から直接稜線に登るコースをとると、全く足跡が無い。我々が降雪後最初のようである。
    支柱がアチコチにあり間違うことは無いが、強風と新雪を踏んでの登りは歩きづらく、時間がかかる。
    稜線直下で下りて来る二名の登山者と情報交換。この先、「稜線はもっと凄い風」と脅かされる。

    稜線に出ると、確かに強風というより烈風に近い、吹き飛ばされそうな風が吹いていた。
    経験が無いわけではない。しかし凄い風である。山頂に向けて新雪の斜面を慎重に登る。
    思っていたとおり、雪は凍結していない。しかし斜面のトラバースは怖い。慎重に、慎重に・・・

    たどり着いた山頂、風は強いが登って来た時ほど吹いてはいない。山頂には3名の方がいた。
    快晴、360度の大展望。周りの山を見渡すと、白根三山以外、大して雪は無い。
    隣の仙丈ヶ岳は全く雪が無いように見える。雨雲の通り道になったようである。
    簡単な昼食後、間ノ岳の先の農鳥小屋に向かう為、北岳山荘に向かう。

    雪の斜面を慎重に下る。直登コース分岐に来ると再び烈風が吹きつけてくる。
    ここから先、凍結した所が何箇所かありスリップを繰り返す。膝を岩に打ちつけ、傷が出来る。
    北岳山荘に着いた時は13:00過ぎ、農鳥小屋まで行ける時間だが・・・間ノ岳への稜線を見ながら決断。
    今日はこれで終わりにしよう! 北岳山頂で決断すればよかった。後悔先に立たず!

    北岳山荘に泊まってもいいが・・・広河原の最終は16:40だ。昭文社の地図とニラメッコ。
    コースタイムを足し算。ボケなのかなかなか足せない。アル中ハイマー?
    急げば間に合う? ギリギリ、アウトになるかもしれないが・・・いつものパターンである。
    途中、何人かの下山者を追い越す。登ってくる登山者も多々おり煩わしい。
    結局、ゲート前のアルペンプラザに30分以上前に着くことが出来た。
    CCレモンをぐい飲み。ぶらぶらバス停へ歩く。奈良田? 16:05は出たばかりだよ!
    そうか、急げば乗れたものを・・・

    バス待ち中、係員と話をする。
    今週はメッキリ人が少なくなったこと、夜叉神峠まで車で来てバスに乗り換える人、
    岩魚を狙った釣り人も割といるとか、規制が5年前から始まったこと、紅葉は来週が見頃・・・等々。
    暫らくすると猿の軍団が出現、人がいても平ちゃら。ここいら辺は結構いるそうである。
    結局、出発時刻までに奈良田行きは我々のみ、17:00の芦安・甲府行きも2名のみ。
    帰りのバスは大型観光バス。運ちゃんと補助員、私たちの四人、貸切であった。

    薄暗くなった奈良田駐車場の車の前にバスを横付けしてくれる。VIP扱いである。
    私たちの車の横に止めていた三河NO.の車の中に人がいた。車上狙い? 違った! 少し話をする。
    岡崎の方で前日は雪の中を歩き、農鳥小屋に宿泊。
    今日おりてきて、バス停の裏で温泉入浴(500円)して戻って来たばかりとのこと。
    我々は、浜松の極楽湯・佐鳴台店で体を手入れ、山岡家でラーメンを食べ23時に帰宅する。
    あー疲れた!

  • 一言

    この時期、下は暖かでも山の上は冬。用心が肝心、アイゼンを持つ程度の労を惜しんではいけません。