日本三百名山(全山)・静岡の百山(全山)

荒川岳 3141m  → 赤石岳 3120.5m


     荒川岳・赤石岳周辺地図      YAHOO地図      国土地理院

     

  • 登山日          2006年10月7日〜10月9日

  • 移動行程

     2006-10-06      畑薙ダム泊

      浜松自宅→浜松西IC→焼津IC→静岡→富士見峠→[畑薙ダム]泊

     2006-10-07〜08  千枚岳・荒川岳・赤石岳

     2006-10-09      帰宅

      椹島→[畑薙ダム]→富士見峠→静岡→焼津IC→浜松IC→極楽湯→浜松自宅

  • 登山行程

     2006-10-07   椹島→千枚小屋

      5:30  畑薙ダム(7:15)⇒(8:00)椹島(8:30)→吊橋→1437m→蕨段→駒鳥池→(14:00)千枚小屋

     2006-10-08   悪沢岳→赤石岳

      9:00  千枚小屋(5:00)→千枚岳→(7:00)悪沢岳→荒川中岳→(9:15)荒川小屋(9:30)→
           大聖寺平→小赤石岳→(11:30)赤石岳(12:00)→富士見平→(14:00)赤石小屋

     2006-10-09   赤石小屋→椹島

      2:30  赤石小屋(5:00)→赤石岳登山口→(7:30)椹島(9:00)⇒(9:45)畑薙ダム

  • 詳細

    [2006-10-07]   椹島→千枚小屋

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    畑薙ダムバス停前 ⇒
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    椹島 ⇒
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    神社前通過 ⇒
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    千枚岳への分岐 ⇒
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    樹林帯を行く ⇒
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    奥西河内渡る吊橋 ⇒
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    送電線の鉄塔 ⇒
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    1473mからの荒川岳方面 ⇒
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    岩の尾根を行く ⇒
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    通行止めの旧道 ⇒
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    林道に出る ⇒
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    登山道からの大倉尾根 ⇒
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    大切株を通過 ⇒
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    木クラゲ?発見! ⇒
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    林道を横切る ⇒
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    清水平の水場 ⇒
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    蕨段の平地 ⇒
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    蕨段の三角点通過 ⇒
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    漫画チックなきのこ ⇒
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    駒鳥池標識 ⇒
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    樹間の笊ヶ岳 ⇒
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    小屋間近 ⇒
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    小屋に到着 ⇒
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    小屋からの笊ヶ岳 ⇒
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    厚い雲がかかり出す ⇒
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    一雨降って虹が出現 ⇒
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    千枚小屋の夕食 ⇒

    朝起きると、椹島行きのマイクロバスが目の前に止まっていた。既に登山者が乗っている。
    あわてて準備をして並ぶ。登山者の多い事が予想され、臨時便を運行するとのこと。
    この臨時便の搭乗可能な最後の2人となり、ラッキー! 直ぐ後ろの方は次の8:00発となってしまう。
    約45分バスに揺られ椹島に着く。隣の席の女性の方はお一人で笊から転付峠に縦走するとのこと。
    なかなかやりますね!

    椹島を出発、神社の横を過ぎ林道に出て北へ暫く行くと、左手に千枚岳の登山口が現れる。
    笊から転付峠に縦走する女性に声を掛けて別れる。
    川沿いを行き、森林帯に入り奥西河内に架かる吊橋を渡る。
    途中、尾根の巻き道の橋が崩れており、1473m峰の尾根まで登り尾根通しに行く。
    途中、送電線の鉄塔を過ぎるが、ここで中電の巡視員二人と出会う。
    暫くアップダウンしながら行くと、通行止めの巻き道と合流する。

    一旦林道に出るが、直ぐ登山道になる。時々、赤石岳の大倉尾根方面が望める。
    太い切り株、木クラゲ?の群生地を過ぎ、再び林道を横切り、暫く登ると水場あるの清水平である。
    更に登って行くと、平坦な場所に着く。蕨段で少し先に三角点がある。
    蕨段から登って行く途中で漫画チックな「きのこ」を見つける。
    群生していないか周囲を見渡す。あれば絵になるのだが・・・

    駒鳥池の標識を過ぎ、わずかに望める笊方面、千枚岳方面を樹間に見ながら登って行く。
    青い小屋が見えれば千枚小屋である。まだ早いのか人影まばらである。笊ヶ岳の眺望がいい。
    早速、宿泊の手続きをするが、当日は満員となるとの事。詰めて場所を確保する。
    後から続々登山者がやって来ていつの間にか一杯となる。
    儲かりますね!でも送迎バス付きで1泊1食6500円、北アと比べれば安く良心的。

    夕方、雨が降り始める。暫くすると止み虹が出現。更に外側にもう一つ極薄い虹の環がある。
    何か起こりそうな予感が・・・
    豆腐、鳥のから揚げ、なめこの味噌汁等のおいしい夕食をいただき就寝する。
    今夜も、いびきなどに悩まされ寝れない。朝が来るのが待ち遠しい。

    [2006-10-08]前半   千枚小屋→千枚岳→丸山→悪沢岳→荒川中岳→荒川小屋

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    夜明けの富士山 ⇒
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    二軒小屋分岐 ⇒
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    千枚岳の山頂にて ⇒
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    千枚岳と日の出 ⇒
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    千枚岳の岩場下る ⇒
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    千枚岳のガラ場を通過 ⇒
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    赤石岳が朝日に染まる ⇒
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    丸山へ登る ⇒
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    丸山の山頂(3032m) ⇒
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    岩稜帯を進む ⇒
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    悪沢岳の山頂にて ⇒
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    荒川中岳に向かう ⇒
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    悪沢岳からの荒川中岳 ⇒
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    鞍部からの荒川中岳 ⇒
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    稜線を荒川中岳に向かう ⇒
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    荒川中岳への稜線 ⇒
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    悪沢岳を振り返る ⇒
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    富士山と笊ヶ岳方面 ⇒
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    荒川中岳避難小屋 ⇒
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    寒暖計はー4℃を示す ⇒
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    荒川中岳の山頂にて ⇒
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    荒川小屋への分岐 ⇒
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    荒川小屋へ下る ⇒
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    荒川小屋と赤石岳 ⇒
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    荒川前岳の岩壁 ⇒
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    荒川小屋と前岳 ⇒
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    大聖寺平へ向かう ⇒

    朝、ヘッドライト頼りに小屋を出発する。強風が唸りをあげている。
    既に先行者がいるのか時々、ヘッドライトの光が見える。
    二軒小屋分岐から先、森林限界に出ると、まともに冷たい風が吹き付けてくる様になる。
    ここで指先の保護のない手袋の上から靴下の替えを手に着ける。
    時々強烈な風が吹き、吹き飛ばされそうになる。体を縮め風を避けながら山頂へと進む。

    山頂には、お一人、写真家?が朝日を待っていた。暫くすると一気に朝日が昇って来る。
    実に綺麗だが・・・実に寒い。山頂を後に、岩場を慎重に通過し丸山を目指す。
    岩場、ガラ場を過ぎ、広い稜線を登ると丸山に着く。景色は一変、凍てついた山と変わる。

    途中、先行していた男女3人組みを追い越し進む。
    丸山から霧氷のついた滑りやすい岩稜帯を登ると悪沢岳である。
    風を避ける所がない。後続の男女3人組みの方と山頂写真を取り合う。

    直ぐに山頂を出発。中岳方面の雲が取れ始める。鞍部まで急坂を強風にあおられながら下る。
    時々、腰を落とし風をやり過ごす。右から風が来るので、左側が崖の場合は特に慎重に進む。
    鞍部から今度は本格的な登りとなる。容赦なく冷たい強風が吹き付ける。
    普通なら苦にならない登りも長く感じる。山頂に近づくとより一層風が強くなる。
    ここで周辺のガスが取れて素晴らしい展望となる。

    荒川中岳避難小屋で暫し休憩する。体が冷えて震えが止まらない。
    後から6名が小屋に入ってくる。小屋の外の寒暖計はー4℃を示している。
    強風で体感温度はマイナス15℃位であろうか?
    意を決して荒川中岳の山頂に向かう。三角点の有る山頂は360度の大パノラマだ。
    風が無ければのんびりしたい所である。写真を撮り直ぐ山頂を後にする。

    荒川小屋へ下る分岐は山頂から直ぐで有る。この先に前岳の山頂が見えている。
    本来ならここから往復するが、余裕が無く赤石岳を正面に急な斜面を荒川小屋に下る。
    荒川前岳の岩壁の下に来た時、直径40cm程の落石が我々を襲う。
    近くの方が、「岩!」と叫んでくれたが・・・
    先行の妻と私の間は20m、その間をアット言う間に通過していった。運が良かった!
    荒川前岳の岩壁は脆い浮き岩が多く、自然落下と思われる。
    風のこない冬季閉鎖の荒川小屋で一休み。

    [2006-10-08]後半   荒川小屋→大聖寺平→小赤石岳→赤石岳→赤石小屋

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    大聖寺平に到着 ⇒
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    奥茶臼岳を遠望 ⇒
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    赤石岳へ ⇒
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    霧氷帯の急斜面を登る ⇒
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    小赤石の肩に到着 ⇒
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    強風を避け窪地で一休み ⇒
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    吹き晒しの稜線を行く ⇒
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    小赤石岳の山頂にて ⇒
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    赤石岳に向かう ⇒
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    赤石小屋への分岐 ⇒
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    赤石岳直下を登る ⇒
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    赤石岳の山頂にて ⇒
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    山頂からの聖岳 ⇒
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    荒川・塩見・北岳遠望 ⇒
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    山頂の標識 ⇒
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    三角点と富士山 ⇒
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    山頂を後にする ⇒
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    お花畑を下る ⇒
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    ラクダの背へ下る ⇒
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    紅葉の赤石岳 ⇒
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    整備された階段を行く ⇒
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    富士見平からの荒川岳 ⇒
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    富士見平からの赤石岳 ⇒
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    小屋と笊・富士遠望 ⇒
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    赤石小屋に到着 ⇒
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    赤石小屋からの聖岳 ⇒
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    小屋からの小赤石岳

    荒川小屋を後に、潅木帯を登る。
    暫くすると潅木帯を抜け、再び吹きさらしの斜面を登るようになる。
    大聖寺平は風の通り道となっている。幾分、風の温度が上がったような気がする。
    西の方を見ると、奥茶臼岳、その右には崩壊した斜面を持つ前茶臼岳が見える。
    行く手には霧氷で白く輝く小赤石岳の急な斜面が待っている。

    一段登ると水平となる。この先が長い急勾配の登りで正念場である。
    登りきると、風よけに抜群にいい窪地があり一休み。
    ここは30数年前、雷雨をやり過ごした事のある思い出の地でも有る。
    窪地を出て、突風に注意しながら暫し稜線を進めば、小赤石岳の山頂である。
    未だ赤石岳の山頂はかなり遠くに感じる。

    小赤石岳の山頂を少し下ると赤石小屋分岐に出る。何個かのザックがデポしてある。
    このまま稜線を更に少し下って登り返せば、やっと赤石岳の山頂である。
    赤石岳は素晴しい眺望と満足感を与えてくれる。寒さを我慢して30分程山頂に滞在。

    赤石小屋分岐まで戻り、急な北沢カールを下りラクダの背の取り付きへ。
    アップダウンしながら紅葉の登山道を行くと、富士見平に着く。
    展望抜群の所で、荒川岳、赤石岳、聖岳、笊ヶ岳、富士山と実に眺めが良い。
    ここから、樹林帯をアップダウンしながら下ると赤石小屋である。
    稜線から赤石小屋まで疲れからか意外に時間が掛かる。

    小屋で焼酎、ビールを買い同じように縦走して来た3人と食堂で情報交換。
    小屋はほぼ満員となる。食事のメニューは千枚小屋とほぼ同じであった。
    外は強風がまだ続いている。

    [2006-10-09]   赤石小屋→椹島

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    下山路からの富士山 ⇒
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    赤石岳登山口 ⇒
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    椹島に帰着 ⇒
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    帰りのバスを待つ ⇒
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    富士見峠からの赤石・荒川岳
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    富士見峠からの大無間山

    今日は椹島迄下るのみ。10:00のマイクロバスの予定であるが、臨時便があるかも知れない。
    早く行って、順番待ちしよう! と言うことで朝食抜き、ヘッドランプをつけて一番に出発。
    風は収まっている。慎重に暗い登山道を下る。

    椹島に7:30に着くと早速、ロッジに向かいバス乗車の手続きをする。
    やはり9:00に臨時便があるとの事。乗車番号A1、A2で我々が先頭である。
    ロッジの中のストーブにあたり1時間半、出発時間を待つが長い。
    この後も続々と登山者が下りて来る。その数、数十人に膨れ上がる。
    遅い人は10:00になると告げられている。10:00でも乗れない人が出るのでは?
    畑薙ダムから富士見峠、焼津IC、浜松IC経由、極楽湯・佐鳴台店で入浴し15:30に帰宅。

  • 一言

    南アルプス南部の山の大きさを久しぶりに味わうことが出来たが疲れた!
    今回は寒さ対策が不十分であった。秋の天候急変には要注意だ。