静岡の百山

大根沢山 2250m(2239.6m)


     大根沢山周辺地図      YAHOO地図      国土地理院

     

  • 登山日          2010年7月18日

  • 移動行程

     2010-07-17     移動

      自宅→浜松西IC→相良牧之原IC→金谷・大代IC→島田・向谷IC→接岨峡→井川→[畑薙第一ダム・信ノ俣林道]泊

     2010-07-18     大根沢山

      信ノ俣林道→接岨峡→もりの泉入浴→向谷IC→国1バイパス→磐田・盛岡IC→国1→自宅

  • 登山行程

      6:00 尾根取付点(5:00)→尾根分岐1〜5→田代沢ノ頭(2112.2m)→崩壊地→上ノ展望地→最高点→(11:00)三角点

      3:40 大根沢山(11:20)→最高点→上の展望地→崩壊地→田代沢ノ頭→尾根分岐5〜1→(15:00)尾根取付点

  • 詳細

    写真
    尾根取付点広場 ⇒
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    岩尾根を登る ⇒
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    ザラザラ斜面の急登 ⇒
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    快適な尾根 ⇒
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    ヤブ尾根斜面の急登 ⇒
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    窪地の小さな池(中央上) ⇒
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    田代沢ノ頭(2112.2m)にて ⇒
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    樹間の大無間山 ⇒
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    崩壊地カラノ光岳(右)信濃俣⇒
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    崩壊地カラノ仁田〜茶臼岳 ⇒
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    山頂へ向う ⇒
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    上の展望地カラノ山頂(左) ⇒
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    苔むした岩を越えて ⇒
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    最高点にて ⇒
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    ヌタ場(左)の右をゆく ⇒
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    大根沢山三角点にて ⇒
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    ダム展望地を慎重に下る ⇒
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    見事にバースト ⇒
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    ボルトが千切れる ⇒
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    新装開店の白樺荘 ⇒
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    炭酸泉の白沢温泉で入浴

    南アルプスの深南部の大根沢山は大無間山〜光岳の稜線上にある大きな山である。
    この山を単独で登る場合、一般的には明神谷林道からと信ノ俣林道からとが考えられる。
    明神谷林道、ルートは分かり易そうだが林道歩きが長そう・・・夏の炎天下にはチョット・・・
    信ノ俣林道は尾根取付点まで入れば森林帯の筈なので暑さから多少逃げられる?ということで・・・

    赤石温泉の前を通過しようとすると・・・新品ピカピカの白樺荘が建っていた。後で調べると
     平成21年6月14日 白樺荘&畑薙ロッジ閉館
     平成21年7月1日  白樺荘+畑薙ロッジ→白樺荘としてリニューアル
    とのこと。この前に明神谷林道入口がある。ゲートがない・・・少し走ってみる・・・荒れている様なので直ぐ戻る。

    通いなれた?畑薙第一ダムを渡らず右岸の信ノ俣林道に入る。路面はマアマアだが・・・
    垂れ下がるツタ、転がる落石で状態は良いとは言えない。パンクを心配しながら廃小屋?のある尾根取付点に着く。
    広場となった駐車スペースに5台の先客がいた。テントを張った関東の方が起きてきたので少しお話をする。
    全員渓流釣り目的、尾張小牧NOの方は5人組、何と女性2人組もおり沢でキャンプしているとのこと。
    エッ!山登り?どの山?大根沢山・・・ここから?・・・よくここに入渓するが登山者は見たことがないとのこと。

    翌朝小屋の直ぐ右にヤブっぽいが薄い踏み跡があり、ここから尾根に取付く。
    少し登ると危なっかしい岩尾根となる。これがダム湖展望地、尾根分岐1を過ぎ尾根分岐2まで続く。
    やや緊張の急斜面があり、落石・つまずきに注意して慎重に登る。

    尾根分岐2からはルートを探しながらの緩斜面と急登、二重尾根の繰り返しである。
    赤・青・黄色のテープが各所にあるが不十分な所も。特に広い二重尾根になると目印が全くなくなる。
    尾根分岐も分かりづらい。下山時のルートどりを考え、分岐ではなく分岐の前後に赤テープを付けるようにする。
    分岐3からは樹間に僅かに小無間山、大無間山が見えるようになる。
    分岐5を過ぎ窪地に出来た池(水溜り?)までくると急登は終わる。後は距離だけである。
    進むと全く展望のない三等三角点2112.2mに着く。田代沢ノ頭と呼ばれている所である。
    ここは明神谷林道への分岐となっている。薄い踏み跡、テープ、古ぼけた標識がある。

    田代沢ノ頭の直ぐ先北側に大崩壊地がありその際に立ってみる。
    眼前に信濃俣〜光岳〜仁田岳〜茶臼岳の稜線、左奥に池口岳、右奥に聖岳、上河内岳等々を望むことが出来る。
    一旦下って登りかえした細長いピークも北側が開けていて同じような大展望だ。こちらの方が休息にはいい。
    東の端から丸っこいボテットした目指す山頂が見える。

    ここから未だ直線で2km以上、ナカナカ遠い!現れる二重尾根のルートを見極めながら赤テープをつけて進む。
    やや急な手前の斜面をこなすと最も高いと思われるだだっ広い所に着く。山頂標識は?あたりを探すが・・・ない!
    三角点に向おうとするがシダなどの草で踏み跡が?、赤テープなどの目印も・・・
    しからばと言うことで国土地理院の地図、コンパス、GPSで方向を確認しながら直線的に三角点に向う。

    ヌタ場が現れ右から巻いた先の平坦地に樹木とシダ等の草に囲まれて三等三角点があった。
    山頂標識が寝転んでいる。おい起きろ! 展望は全くない。虫が甘い?蜜を求めて群がってくる。
    山頂写真を撮影、簡単な昼食をとる。虫がウルサイッ!

    三角点まで赤テープをつけるのに忙しく6時間を要してしまった。午後の夕立が心配である。
    付けた赤テープを頼りにドンドン下る。ナカナカいい所にテープをつけたもんだ。数も充分である。(自画自賛)
    でも2回小さな間違をしてしまう。雨もポツリポツリ・・・急げ!

    信ノ俣林道を抜け畑薙第一ダムに出て通常走行に・・・何か変な雑音が助手席側から・・・
    見るとタイヤがパンク、バーストしているではないか!ホイールキャップもなくなっている!トホホ・・・
    スペアタイヤに交換しようとするがナント、車輪を止めているナットが動かない!
    携帯電話は通じないのでJAFも呼べない。もう無理してまわすしかない!お〜神様! ピンコロカエル君お助けを!
    「オンアロリキャソワカ」「オンアロリキャソワカ」「オンアロリキャソワカ」合掌・・・

    コロッ・・・エッ!何とボルトが千切れてしまう。他のナットは回るかな・・・結局2本千切れてしまう。
    幸い対角の2本が残る。ピンコロカエルのナーム君のおかげ?「不安が心配」だがもうこれで走るしかない。
    過負荷にならないよう、特にカーブでのスピードを出来るだけ押さえ運転する。
    通常走行だと問題ない?が止まる寸前にゴリッ!ゴリッ!と変な音が聞こえてくる。何だろう?
    ナットは緩んでいないが・・・後から後から「このノッコリ車メ!」と言わんばかりに追い越してゆく。
    何時もは逆だが・・・「事情がある車も走っているんだ!」・・・思いやりが大切ですね!でも・・・

    日曜日、16時、静岡まで約70km、当日の飛び込み修理は無理?と判断し井川から接岨峡経由で自宅に向う。
    何とか無事帰宅したいが・・・動揺していて白樺荘での入浴をパスしてしまう・・・残念!
    接岨峡を抜けた頃冷静になって炭酸泉の「もりの泉」で入浴、多少車が減った頃を見計らって再び走り始める。
    しかしバスに追いかけられたり、乗用車に睨まれたり・・・気のせいかもしれないが・・・
    身の縮む思いでヤット帰宅する。疲れた・・・

    (後日東海カローラに修理依頼、ボルト4本とホイール調達で4日間、修理交換費用は約30,000円弱、痛いっ!
    異音は2本でタイヤを止めていた為、ナットが動かなかったのはホイールが変形、ねじ山が損傷した為と分かる。)

    尚、尾根の要所に沢山の赤テープを追加しておきました。特に下山時に役立つと思います。

  • 一言

    長丁場の山登り、パンクでのアクシデント・・・心身共に疲れ果てた山行となった。思い出には残ったが・・・