静岡の百山

中ノ尾根山 2296.9m


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  • 登山日         2009年10月10日〜11日

  • 移動行程

     2009-10-10     ゲート→中ノ尾根山登山口

      舞阪→県65→浜北→国152→水窪→草木トンネル→渡本→[白倉川ゲート]

     2009-10-11     中ノ尾根山往復

      [白倉川ゲート]→渡本→山王峡→水窪→国152→浜北→県65→佐鳴湖東岸→極楽湯→自宅

  • 登山行程

     2009-10-10

      2:30  白倉川ゲート(13:15)→黒沢岳入口の橋→朝日岳登山口→西俣沢→(15:45)二十一林班休息所

     2009-10-11

      2:50  休息所(5:40)→ガレ場→2214m直下分岐→好展望の稜線→ヌタ場→(8:30)中ノ尾根山

      4:10  中ノ尾根山(9:20)→2214m直下分岐→ガレ場→(11:00)休息所(11:20)→西俣沢→(13:30)白倉川ゲート

  • 詳細

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    白倉川林道ゲート ⇒
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    白戸橋を通過 ⇒
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    黒沢山入口の黒沢橋 ⇒
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    西俣沢のしらくらかわ橋 ⇒
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    崖崩れ、岩の転がる林道 ⇒
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    8.5km地点ノ水場ニ到着 ⇒
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    二十一林班休息所ニ到着 ⇒
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    休息所カラノ2214m峰とガレ場⇒
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    5:40出発 ⇒
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    倒木帯が続く ⇒
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    シラビソ林を行く ⇒
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    1800m付近からの黒沢山 ⇒
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    下のガレ場を通過 ⇒
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    大岩を巻く ⇒
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    ナカナカの笹藪 ⇒
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    ガレ途中カラノ熊伏山(右奥) ⇒
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    2214m直下分岐カラ山頂ヘ ⇒
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    恵那山、中央ア、シラビソ高原 ⇒
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    ヌタ場を通過 ⇒
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    中ノ尾根山にて ⇒
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    笹を掻き分け下山開始 ⇒

    今日は白倉川の林道ゲートから休息所まで入り、明日は中ノ尾根山、あわよくば鶏冠山もと考え出発する。
    水窪から山王峡経由と草木トンネル経由どちらが渡本の分岐まで早いのか?
    水窪〜渡元間は釣り、観光で何度も走っているので、今回は草木トンネル経由としてみる。
    感じではどちらも同じようだ。

    渡元の分岐、林道白倉山線起点から白倉権現ゲート手前の駐車スペースまで8km程ある。
    白倉川沿いに舗装路を3.6km強走ると高森林道分岐、その先の4.4kmはダートとなる。
    底をするような所はないが、水溜りがアチコチにあり良い道ではない。昨日洗ったばかりの車が直ぐ泥だらけ。
    ゲート手前200mの駐車スペース、ゲート前に止まっている車はなかった。
    入山者がいない?ので問題なく休息所小屋に泊まれるのでは・・・という訳で荷物からテントを外す。
    寝袋とシートと一般装備、軽すぎる?ゼイタクを言ってはイケナイ・・・ビールが重いがこれは外せない。

    車のみならず歩行も禁止とあるが・・・登山届けに記帳し13:00過ぎゲートを通過する。
    ここから休息所小屋までは約9kmである。0.5km毎に立て札があり目安となる。
    途中で朽ちた朝日岳旧登山口、オッチクン橋、白戸橋、車通行禁止の黒沢橋、朝日岳新登山口を見る。
    土曜日は林道作業日、アチコチで道路工事中、2ヶ所で危険防止のため作業を中断してもらう。
    文句を言われず気持ちよく通してもらえたが・・・やっぱ通行してはいけないんだ。現場の皆さん有難う!

    西俣沢にかかる「しらくらかわ橋」を過ぎ、少し行くと休息所小屋まで崖崩れで荒れた林道となる。
    小屋まで修復する?修復した場合のコストパーフォーマンスは?廃道が妥当・・・
    西俣沢から先には水流の多い小沢が3ヶ所ある。二番目の所が苔が少なく安心して飲める。

    着いた小屋の名称は二十一林班休息所となっている。
    小屋には誰もいない。ストーブを囲むようにベンチがコの字に配置されている。ベンチで寝れるのは5人である。
    ホコリがつもっているので、雑草で箒を作り掃き、シート・マットをベンチにひき寝袋を広げる。
    これで一安心。もし何人か先着がいたら野宿である。最低ツエルトは持たないと・・・分かっちゃいるけど・・・
    山の夜は早い18:00に就寝。沢の音、鹿の鳴き声、ごそごそ何か動く音、小石が屋根に落ちる音でドキッ!
    往く秋をオシム虫の切ない声、色々な音が聞こえてくる。「子守唄」?それとも「子起し唄」?長い夜になる。

    翌日は5時出発の予定が5:40となってしまう。もうかなり明るくヘッドランプは必要ない。
    少しの間枯葉の滑りやすい急登で、その後は広い尾根に出て薄い踏み跡の緩やかな登りとなる。
    最近剪定されたコメツガの枝、枯枝が散乱していて、「露払い」ならぬ「枝払い」をしながら進む。
    途中に倒木帯があり5ヶ所で大木が道を塞いでいる。内3ヶ所は越すのに往生する。

    1800m付近に来ると樹間に黒沢山、中央アルプスが見える地点がある。
    2000m付近から先は所々で大展望、2段のようになった笹のガレ場の淵を登る。
    下のガレは問題ないが、大岩の先の上のガレは背丈以上の笹が道を覆っている。
    ガレから離れると「さあ大変」、どうなっているのかサッパリ?笹との戦である。
    掻き分け、押しのけ、滑りながら悪戦苦闘し何とか通過するが、マダこの先も延々と笹漕ぎが続く。
    おまけにおりた霜が解け始めてズボンがびしょびしょ。冷た〜い!

    2214m峰の直下に中ノ尾根山への分岐がある。気をつけないと見逃しそうな小さな分岐プレートがかかっている。
    ここを左へ笹を漕いで進むと樹林が切れ、左手にシラビソ高原、中央アルプス、恵那山が見える大展望地に出る。
    この先は広い緩やかな樹林帯の稜線で、笹が道を隠し非常に分かりづらい。獣道?登山道?進むと消えてしまう。

    樹木の切れた所で凍結したヌタ場に出る。ここからは高みを目指して真っ直ぐ尾根の中央を行く。
    しかし倒木で歩きづらくなり尾根の左側へ移動する。オッ道だ!点々と笹に赤テープが付いている。
    これなら早い、よしこれをたどろう!しかし見失う。

    ヤット着いた山頂は樹木に囲まれ展望はない。二等三角点が広場中央に設置されている。
    奥に行くと樹間に三又山が見える。往復したいが・・・少し下ると背丈の低い笹で道はなくなる。
    下るか、止めるか・・・ウう〜ン、今は9時前、笹漕ぎ、ルートファインティングで時間がかなりかかる?
    ・・・今日中に家に戻れないかも・・・残念だが三又山は来年とし来た道を戻ることにする。
    休息所小屋泊でなく山頂テント泊とすべきであった。

    戻る途中、下のガレ場の上で軽装単独の若そうなお兄ちゃんと擦れ違う。日帰りのようである。
    休息小屋に戻り荷物を回収、日曜日で作業のない林道を歩きゲートに戻る。
    するとゲートが開いていた。途中で見た工事現場の方が閉め忘れた?
    帰りは山王峡経由で水窪に出て、極楽湯佐鳴台店で疲れを癒して18時過ぎに帰宅する。

  • 一言

    林道が長かった!倒木、枯枝と剪定枝が邪魔だった!笹藪がひどかった!あまり楽しくない山だね。